前記事の続きです。
向かう先は、代官山教会。
初めて行く場所。
GoogleMapを見ながら、八幡通りをまっすぐ
進む。
3分程で右折。
すると、「〇〇さ〜ん!」と呼ぶ声。
え?私のこと?
再び、「〇〇さ〜ん!」
薄暗い中、着物姿の女性が立っていた。
私の知り合いに着物を着る人はいないなぁと思
いながら近付くと、シンガポール駐在時代のマ
マ友だった。
それぞれ長女がまだお腹にいる時、母親学級で
出会った。
着物と思っていたら、浴衣なのだと言う。
9月に浴衣は本当はNGなのだそうだけど、
「この暑さだし、色も黒だから、まぁ、いいか
なぁと思って…」
全然良い!
黒地に絞りのシックな浴衣が、テクノっぽい
ショートカットの彼女によく似合っていた。
午後6時20分。
代官山教会の前には、私たち2人の他に3人が
立っている。
この日、代官山教会では、午後7時から弦楽四
重奏のコンサートが予定されていた。
若い女性がやって来た。
長女の上海駐在時代の親友だ。
挨拶をしに近付く。
相変わらず、ハキハキと元気で感じが良い。
開場の時間になったので中に入る。
長女が1年だけ通った日本の小学校時代のママ
友がやって来たので、浴衣の彼女を紹介し、3
人並んで座る。
徐々に人が増えて来る中、私がお誘いし、来て
下さった友人の顔を見逃さないように客席を見
回す。
フランス駐在時代のママ友が2人、次女の幼稚
園時代のママ友が1人、姿を見付けるたびに挨
拶に行く。
長女の友人たちにも挨拶に行く。
全員顔を知っている。
フランス駐在時代の友人3人、音大の先輩、音
大時代のバイト先の友人2人。
長女の教え子とそのご家族にも。
安くはないチケット代を払って聴きに来てくだ
さる方々には感謝しかない。
1階は満席、2階もほぼ埋まっている。
この日の曲目は、
ハイドン 弦楽四重奏曲第77番「皇帝」
モーツァルト
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
ハルヴォルセン
ヘンデルの主題によるパッサカリア
メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲第3番
フラットな舞台。
全体の音の調和を聴くには後ろの方の席がいい
のかもしれないが、最前席で聴く。
息遣いや合図、目の動きがよくわかる。
小澤征爾先生がよくおっしゃっていた。
弦楽四重奏に音楽の全てが詰まっていると。
4人がそれぞれソロを弾き、4人で音楽を作っ
ていく。
信頼し合って、音を作り上げていく姿が美し
い。
とても良い演奏会だった。