前記事の続きです。
この奥の院にお参りすることこそが、私が
ここまで来た所以(ゆえん)であり、由縁
(ゆえん)です。
夫の母にも、奥の院に必ず行くようにと言
われましたし、龍神堂の前で作業していら
した高齢の男性(管理人の方?)にも、
「ご苦労さん。 奥の院に行きなされよ。
そっちが大切だから。」
と、声を掛けられました。
龍神堂の右手に、岩清水に沿った細い道が
あります。
そこを辿ります。
↓この建物と建物の間を抜けると奥の院で
す。
視界が開けた途端、一瞬にして空気が変わ
ったのを感じました。
なんて静謐…
なんて崇高…
奥の院一帯が神域のようです。
本当は人間が踏み込んではいけないので
は?と思うほど。
そういえば、私がスーツケースを社務所に
預け、ここに来るまでの約30分、龍神堂の
管理の方以外、誰にも会っていない…
ここ奥の院でも私しかいない…
この小宇宙に自分しかいない不思議。
時間も止まっているかのよう。
誰もいないこの神聖な空間で、1人龍神様
と静かに向き合いました。
岩清水。
神域から湧くこの湧水が、いっときもとど
まることなく貝喰みの池に流れ続けます。
この後、善寶寺に向かいました。