シンの後に続いてヒョリンは会場に入った。
誰もが感嘆の声を上げて自分を見ている・・・。ヒョリンは誇らしげであった。

顔ぶれの中にはいつものメンバーもいた。すぐそばにユルの顔を見つけたが、その横にいるチェギョンたちの姿を見ると途端にヒョリンの表情は曇った。

「どうしてあの人たちが来ているの?」
出迎えの人たちにあいさつが終わった後、ヒョリンはシンに尋ねた。
「あの人たちって?」
「シン・チェギョンさんたちよ。皇室関係者でもなく、友人関係でもないのに・・・」
「おばあさまが招待したんだ。」
「皇太后陛下が?」
「ああ。おばあさまと仲がいいらしい。しかもユルの友人でもあるから。」
「・・・気に入らないわ。」
「別に気にしなければいいんじゃないのか?」
「でも・・・!」
ヒョリンが言葉を続けようとしたが、シンはヒョリンのそばから離れ、招待者のところで談笑を始めた。ヒョリンは小さくため息をついた。

わかっていることだった。シンはイ・シンではあるが、その前に皇太子なのだという事。
結婚をしたからといって四六時中一緒にいれるわけでもなく、いつも誰かがそばに控えていた。
プライベートなことを話そうにも話すこともできない毎日。

(なぜだろう・・・。シンと結婚したのに、今までと違ってシンが遠くに感じる・・・。)
恋人であった時より、今のほうが一人を感じることが多い。もう隠れることなく、堂々とシンの隣に立てるはずなのに・・・。

ヒョリンはユルたちといるチェギョンを見た。楽しげに笑っている姿が許せなかった。