一通りの挨拶が終わった後、招待者は庭へと案内され、ガーデンパーティーが始まった。

ユルやチェギョンたちは、皇太子夫妻と同じ席へと案内された。

ビュッフェスタイルのパーティーにチェギョンたちは歓声を上げながら、並べられている料理の場所へと移動した。

「さすが庶民だねー。必死さが違うよ。」

同じ席についている御曹司たちはその姿を笑ってみていた。

ヒョリンも一緒に笑っていたが、不意に立ち上がると、チェギョンのほうへと歩み寄っていった。

 

「楽しんでいらっしゃる?」

皿の上に乗り切れないほどの料理を乗せていたチェギョンにヒョリンはそう声をかけた。

「え?・・・あ、はい・・・。あ、あのこの度はおめでとうございます。」

急に話しかけられたチェギョンは驚いて、トングと皿を持ったまま、ペコっと頭を下げてそう言った。

「…そんなに一度に盛らなくても、お料理は逃げませんよ。」

ヒョリンはチェギョンの皿を見て冷ややかにそういうとチェギョンから離れた。

チェギョンは恥ずかしさで動けなくなっていたが

「おいしそうだね、チェギョンチョイス。」

チェギョンの肩のところに顔を出したユルがそう言った。

「僕もチョイスしてくるから、チェギョン、一緒に食べよう。」

ユルは笑顔でそう言うと先に席に戻るように促した。

 

「この度はおめでとうございます。妃宮様。」

ユルはチェギョンが席に戻るのを確認すると、ヒョリンに向かってお辞儀をし、そう言った。

「お久しぶりね。宮ではなかなかお会いできないけれど。・・・チェギョンさんとはお知り合いなの?」

「ああ・・・、彼女はクラスメートでもあるし、何しろ、僕の許嫁だった人、だからね。」

ユルはわざと「許嫁」を強調して言った。

「許嫁の約束がされた時の皇孫は僕だったからね。だから、シンの許嫁というよりも、僕の許嫁というほうが正しいかもしれない。」

ユルはにっこりと笑って言った。