皆様へ

 

お元気でいらっしゃいますか。

去る9月8日は、15年間 チケット受付、、、、、いやそれだけじゃないんです

発起人として、歌とお話、、、と雑務ものすごい大量、、、を、務めてまいりました、

チャリティーコンサート、最終回 彩の国 ゆめコンサートの最終回でした。

 

2003年に、親友と立ち上げてからの第10回。

 

8年前の第7回、、、、300席のホールにお客さんは135人でした。

舞台へ、ぱっと飛び出したら、半分以上が、空席、がらがら。

 

内容は内容として、出演してくださったかたはそれぞれに魂込めて

思い入れて歌ってくださり、ほんとうに素敵だったし、

わたしもまた、当時の自分にできる精一杯をやったであろうとは思いますが、
 

それにしても、会場費用を払わねばならない運営の総括の立場のみで考えれば、
舞台へ飛び出し、空席の多さに

血の気がすっと引いたのを、今もはっきりと覚えています。

 

当時、運営としては、辛かったし心が折れ切ってしまって

渦中には、

「大失敗だ。もうやるもんか。」と一度は思いました。

 

でも 何月までに何をやるというタイムキープも

裏方、表方の人選も、内容決めも、

他の人に命令されてやらされたことなどひとつもなくて

自分でやっているんですから

自分がもうふがいなくて情けなくてただくやしくて悲しくて。

 

でも 中途半端だった自分のことが、くやしかろうが悲しかろうが

これからも この規模のコンサートは たったひとりではできない。

 

だから、腹を括って

 

「やってあげたいとか助けてあげたいとか上からじゃなくって

ほんとうに一緒にやりたい人としかもうやらない!!」

と こんなようなことばだったでしょうか。

 

裏方歴戦(?)チームの2,3人とは、よくあの日あのとき、

バンと皿を割るような縁切りにならなかったな、と、今顧みても不思議だと思うようなケンカもしました。

 

けれど、それでもなお、あの当時にこそ 今に通ずる宝が隠されていたことは

 

たとえば テレビや新聞やメディアに多く取り上げていただいたりだとか、

楽しい時 うまくいっていると思われるとき。

上り調子のときに人が寄ってきて 一時的な仲間や取り巻きが増えるのは当たり前。

 

でも、なにがしかの失敗や挫折、理想どおりにいかない自分の器に落ち込んでいるようなときにこそ

 

嗤わないで バカにしないで なにをどうしろとも言わず

 

ほっといてくれて

 

でも 最終的にお互いが

 

「またやろう?」

 

って 言ったときには 事実 きてくれた。

 

そういう人だけは なにかを作るチームであれ、純粋なファンの方であれ

 

大事だな

 

ということを 

 

「素晴らしいコンサートだったね。」

 

と 全員は言い合えなかった年にこそ 知りました。

 

7回から4年休んでの8、9、10回目。

 

その前年には、あえて「ゆめコン」のタイトルをはずし、

 

歌手でライアー奏者の木村弓さん(映画「千と千尋の神隠し」テーマソング歌手)をお招きし企画した

「響け!いのちのうたコンサート」もありました。

 

そこからの全3回は、

 

回を重ねるごとに、お客さんが再び足を運んでくださり増えてゆくことが目に見える3年間でした。(各年開催だから年数は6年間でした。)

 

「やりたいようにやる!」

 

と決めて

 

少なくとももう裏方の全員がわたしのことを総スカンで離れていくと覚悟したのに

 

「いやむしろその姿勢でよかったんだよ。」

 

と、、、ひとりずつと、離れかけた手を強く組みなおすことができました。

 

日頃、人により介護制度であったり、

わたしなら、そこに加えて、生活保護制度であったり、

いくつもの福祉制度と人の手に支えられている、私自身を含めた、障害をもつ仲間たちの存在は、

 

「自分のトイレも自立できない、人様のお世話になっている人たちがチャリティー?

ちょっとあなたたち、ずいぶんと勘違いしていらっしゃるんじゃない?」

 

と いぶかしがれること、敵意と言っても過言ではないほど強いことばに晒されることもありました。

 

でも、日頃から、人の手に手に支えられているわたしたちだからこそ

できるときにできる人ができることをやること

その手を 止めないことの 大切さを身を以って知っています。

 

わたしたちの日常にとって

誰かが困れば誰かが助けるのは「当たり前」。

 

わたしたち特別でえらいでしょ?なんて思ったことは

ただの一度もありません。

 

「歩けるようになってからやる」

「もっとお金持ちになってからやる」

「もっと有名になってからやる」

 

それもいいけど

 

あまりにも長いあいだ二の足を踏んでいると

 

その前に死んじゃうかもよ?

 

今できることは今やる。

 

ソツなく

ミスなく

無難に

うまく

理想のとおり

すごく称賛を得られることを

やれなくったっていい。

 

ハプニングや、まさか!が 「無いこと」が「だれかの、正解」であったとしても、

それは、「わたしの、正解」として欲しいものとは違う。

 

今できる、等身大を全力で。

 

そういえば、そうそう、友達のだれかが言ってたっけ。(けっこう、複数人がおなじことを言っていたような。)

 

「彩の国ゆめコンサートは、、、。いやちがう、だっこさんは。

かっこつけたら終わり。

だっこさんは<うまくやろう>って考え出したらぜんぶ終わってしまう、そう思う。」

 

昔はね、おなじ言葉を言われても

 

「え?!違う。わたし<いじられキャラ>いやだもん!」って

 

内心、聞き入れなかったろうな。

 

でも、今ならわかる。

 

かっこつけるって、ダサイよね❤

 

だから自分の素のまんま。

 

緊張もしたよ?

 

あとみんなに会えてすごくほっとした(・v・)

 

パソコン受付で名簿作って300人名前見続けてたのはわたしだからね。

 

で もうほんと もうなんだろう

 

「会えて、じゅうぶん。」

 

1曲目で(!)

 

「今日はもう、これでじゅうぶん」

 

って 繰り返し言っちゃったけど

 

会えて みんなが ただいて 

 

いてくれて満足だった。

 

みんなにとっては

 

どんなコンサートでしたか。

 

わたしにとっては 

 

楽しいコンサートでした。

 

人生は「他人のせい」にはできないことを

わたしは歩けないことを何のせいにもできないことでよく知っているから

 

「これからも楽しく生きていきます」って

公言するのって

ザワザワするけど

 

自分が自分を

楽しみます

って言うことに

 

「これ言うのって、だれかに悪い気がする。」

って

気が咎めるのって

 

そもそも いったいだれがなんの呪いをかけているんだろうね?

 

「自分だけが幸せになっちゃいけない。」とか。

 

わたしはわたしを幸せにする。

 

もうじゅうにぶんに幸せだけど

 

今日の今まだ死んでないから 生きる限りは

 

神様がいるなら

 

まだ見たことのないわたしを見せにそこまでひっぱってほしいから。

 

彩の国ゆめコンサートは終わるけど

 

2年に1度の縛りが消えることでもある。

 

だから、今ここは、

 

個々ひとりずつの、生活や表現活動の新しい10年の始まりの日。

 

個々ひとりずつ あと10年、、、15年、、、なんていったら

 

各位 お互いが まるで想像だにしなかったような面白い場所にいるかもね?

 

ここで会えたすべて 全員の人が

 

いのちのまんぞくのもとに、人生を歩み続けられますように、

 

自分もふくめて と 祈ったよ。

 

よく祈った(・v・)

 

さきの10年。

 

いや100年でもね。

 

いつか絵と写真の中にしかわたしたちはいなくなるけど

 

全員が別にだれも死ぬわけじゃないから

 

どうかこれからもよろしくね。

 

またチャリティー報告は、会計後、しっかりと書きます。

 

わたしもっと疲れるかと思っていたら

(さすがに2、3日寝てばかりいたけど)

 

あと 「自分がこのあとなにを言うんだろう」って

 

自分でもまったく予想もできなかったから

 

「(歌を)10年休みます」

 

とか わたし言うのかな?

 

それはもう心に任せよう と 思ってたけど

 

「一番」以外を、全部削いだら

 

わたし

 

「歌が好き」

 

って気持ちしか残らなかった。

 

でね それで それにしても これいまこんなにも長く書いたあとだけど

 

三好殿が撮ってくださった写真たちをみて ほんとに思ったんだけどね

 

、、、 、、、わたしたち ほんとうに土曜日に芸術劇場にいたんだろうか?

 

まだ7日経ってないのに

 

私自身、まるで「夢を見たんじゃないか?」 っていう気持ちです。

 

わたしたちがほんとに実在しているか

 

これからも時々ライブに確かめに来てください。

 

第1回から10回まで本コンサートを支えてくださったすべての皆様

 

そして 日頃の 本番の舞台の上ではない日常の生活を

 

支えてくださるすべての皆様に 心からの感謝をこめて。

 

朝霧 裕

 

最終回 彩の国 ゆめコンサートより写真 三好祐司

歌とお話しと受付と発起人 朝霧裕

 

フルート ソウマヒカリ

 

パーカッション 杉本亮平

 

ギターとうたと舞台監督と記念CD制作プロデュース 

最終回ゲスト 奥野裕介

 

ブルースハープ 居相毅 

 

ピアノ 大関麻子

 

うた シークレットゲスト 小澤綾子

 

マリンバ 高瀬陽子

 

絵 CDジャケット表紙 プログラムイラストぜんぶ スライド 辻友紀子

(背表紙のうさぎさんは今回のための新作描きおろしです!!!)

 

手話通訳 埼玉聴覚障害者情報センターのみなさま

 

実行委員長 電話受付 その他もろもろ 大野和代

 

上記すべての写真 スライド写真 三好祐司