社長ってなんだ

事業をやっていて思うことがある。

経営者の仕事ってなんだ。
人それぞれ得意不得意があって、日本の経営者としての理想ってあると思うんだけど（誰より早く会社に来てトイレ掃除するとか、社訓を掲げて毎朝朝礼するとか、机をいつも片つけておくとか、、、）そのどれもやってみたけど自分は得意じゃなくって、経営者としての立場とかちょっとした違和感があった。

 

でもいつも励まされるのは、この会社で働いてくれている仲間たち。経営者である自分がやらなくてもトイレ掃除してくれたり除雪してくれたり。

経営者として決して立派とはいえない自分のような人間が経営している会社に、こんなにも素敵な仲間たちが働いてくれている。これってすごく運がいいってことだよね。

会社立ち上げの時は全部自分でやっていたこと。少しずつ仲間が増えてきて、「社長、それ私がやりますよ」って。「え？うそほんと？助かるわー」って一つずつ仕事を渡していった。そしたらどうだろ自分なんかよりよっぽど丁寧にしっかりやってくれる。

そうこうしているうちにもう10年目のノースユナイテッド。

いまでは自分のやることは見守っていることくらい。

経営者である自分はパトロールと称して、取引先や自分を慕ってくれている経営者たちとの会合ばかり。

ありがたいやら嬉しいやら。

でもね。やっぱりなんだか血が騒ぐ。なんだろうこの地の滾り。

また新しいことをやろうとしているもう一人の自分。

うまくいく保証もなにもないのに。またなにか始めようとしている。

今の事業がうまく行っているなら、このままなんもしなくたってしばらくはやっていけるし、もしかしたらずっと食っていけるかもしれない。でもなんでだろ、まだなんかやりたい。

仲間たちのためって言えればそれはそれでかっこいいんだろうけど、正直そうじゃない。俺は宝探しを続けたいだけ。

なんの保証もない、宝探し。

その宝を見つけた時、きっとみんな喜んでくれるんだろうなぁ。

みんなの喜ぶ顔が見たいよ。

ぶつぶつ。。。

そんな昼下がり。