オオクニヌシノ神の冒険 その1 ブログ55
オホナムヂノ神(オオクニヌシノ神)は根の国に着いて、スサノヲノ命の宮殿をたずねが、そこでスサノヲノ命の娘である須勢理毘売(スセリビメ)と出会い、顔を合わせるなり恋に落ち、夫婦の近いを交わしました。
そしてスセリビメは宮殿の戻ると、父スサノヲノ命に、「美しい神がいらっしゃいました」と告げました。
そしてスサノヲノ命はオホナムヂノ神を見るなり、「こいつは葦原色許男(アシハラシコヲ)という神だ」と言いました。
オオクニヌシノ神は全部で5つの名前をもっていて、(オホナムヂノ神、アシハラシコヲノ神、ヤチホコノ神、ウツシクニタマノ神、オオクニヌシノ神)まるで出世魚のように、成長に従って名前を変えていきます。
そして宮殿に呼び入れて、蛇の室(むろ)に泊めました。
するとスセリビメは「これは危ない」と思い、魔法のひれを手渡して、「蛇がかみつこうとしたら、このひれを三度振って追い払いなさい」と教えました。
言われた通りにすると、蛇はおとなしくなって、アシハラシコヲノ神(オオクニヌシノ神)は次の日、平気な顔で室から出てきました。
次の晩は、ムカデと蜂の室に入れられましたが、やはり魔法のひれのおかげで、無事に室から出てくることが出来ました。
かたりべピアニスト神武夏子
参考文献「古事記を奏でる」神武夏子著