朝、
人生大先輩の紳士に 声を掛けられた。
『靴を磨いてほしいんだけれど、
この辺りで
頼めるところを知っているかい?』
あっ !!
前職時代のホテルだったら、
館内の地下に
ベテランの『SHOESHINE 』さんが
あったんだけれど ...
咄嗟にそんなことを思い出しながら、
返答に とてもとても
困った 💦
-ここは 福岡だ -
子供の頃の時分は、
天神駅周辺の大通りには『SHOESHINE 』さんが
軒を連ねるようにあって、
昼も夜も それはそれは賑わっていた。
ピッカピカに磨き上げられた靴が
とても眩しかった。
社会人になった20代の私が
上京した時代 ...
通勤途中の
新橋駅の都営地下鉄浅草線と
東京メトロ銀座線を結ぶ 連絡通路の
あそこの『SHOESHINE 』さんで
たびたびパンプスを磨いていただいていた。
朝、パンプスの修理を出して
帰り道に 受け取っていた毎日が、
懐かしい。
受け取る際には、アドバイスもして
いただいていた。
数年前に上京した際は、
その連絡通路を懐かしく
通ったけれど、
そこにはもう『SHOESHINE 』さんは
一軒もなかった。
あの、職人魂の『SHOESHINE 』さん
格好良かったな。
アドバイスも全てが
プロフェッショナルだった ☆
仕事先のロッカールームで、
更には 休みのたびに 家で、
自分でも 毎回 磨いていたけれど、
あの職人魂の磨きには、叶わなかった。
私にとって、
『あの時代のシューシャイン』 さんは
“靴を見れば その人の特徴や癖など
何でも分かる主治医” みたいな感じだった。
靴を見ては 雑談のなかに、
『最近、仕事が忙しいんじゃない?』とか
『ご飯を食べる時間は、ちゃんともててる?』
なんて
言葉を掛けてくださっていたなぁ。
とてもとても
懐かしく
そんなことを思う
朝のひとときでした。
shoeshine シューシャイン
靴磨き