⑤加害者になった自警団→11月に絞られた犯人、でも被害者は一体何人? | カフェコアラの空転花火

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戦後70年のどたばたしてる時期に、しかも挑発的に“11日”を選んで、被災地仙台と同じ読み方の川内原発が、ついに再稼働しました。
私は原発反対側ですけど、いまの日本人のレベルでは原発なしの道は選べないのではないかと、悲観的な予想図を描いてきました。残念無念ながら、的中してほしくない予想図が的中してしまった第一歩です。

百年後、二百年後に、恥さらしな平成の大人たちとして、永遠に語られる時代になにもできなくて申し訳ありません。
未来の子供たちが戦争と原発でたくさん死ぬことになるターニングポイントな種をまいた平成、早く日本人が目をさましてくれることを祈るばかりです。無理でしょうか





壁1枚残して焼失した専修大学図書館。
田山花袋の『東京震災記』にも登場する滝津瀬の井戸水があった神田神保町



『鮮人十八名刺殺犯人
 十二名起訴さる
 府下千歳村の青年団員』
と題して11月10日付の国民新聞に

九月三日夜府下豊多摩郡千歳村に起った鮮人十八名刺殺事件の嫌疑者として、爾来東京地方裁判所検事局の取調を受けて居た同村青年団員[1~12]の十二名は八日何れも殺人罪で起訴され、東京地方裁判所の予審に附せらるる筈である。

九月三日→二日
豊多摩郡→北多摩郡
と誤りがありますが、国民新聞では18名が殺害されたとしています。そして12名の容疑者の氏名も出てきました。


続けて11月11日付の国民新聞に
『専修大学のF教授拘引
 鮮人殺人事件で』
として

北多摩郡千歳村に起った自警団の鮮人殺人事件に関し、団員続々検挙された事は既報したが、九日専修大学英語教授F氏外七名は拘引状を発せられ、東京地方裁判所検事局へ送致収監された。

犯人の一人が大学教授ということで注目されています。正確には“講師”だったと思われますが、新聞記事に従っておきましょう。
同日11日付の東京日日新聞にも国民新聞と同内容の記事がありますが割愛させていただきます。


国民新聞は更に翌日11月12日付に
『千歳村事件 収監続出 
 F教授以下十四名
 仮予審終了す』
として

府下北多摩郡千歳村烏山に於ける鮮人虐殺事件に就ては、去る五日以来、東京地方裁判所の瀧澤検事正指揮の下に、一郷岡、荻金、金澤、金山の各検事、八王子支部よりは神津予審判事、鈴木検事現場に出張、夫れ夫れ手配して五日間に亘り、五十余名の自警団員を取調べた結果、既報の専修大学教授F氏外十一名と更に十日[13~15]の三名新たに収監され、府中警察に於ける仮予審は同日終了を告げ、判検事は一先づ引揚げたが、取調の進行と共に一度帰宅を許された自警団も何時召喚されるやも知れずと、人心恟恟としている。因に同事件の公判は近く予審終結と共に、東京地方裁判所で開かれる予定である(八王子電話)

11月に入ってバタバタと、判事検事が50名ばかりの自警団員を5日間にわたり取り調べた結果、15名を検挙したもようです。容疑者の氏名は新聞に掲載されているので、隠すことはないのですが、今回の目的は犯人捜しでなく、単純に真実はどうだったのかという、情報の錯綜と風化と沈黙による開かずの扉に一歩でも近づこう試みですので、あえて伏せさせていただきます。