今から25年くらい前、、、
聖書学院を卒業して、最初に赴任した教会が広島だった。
広島なんて行ったことない、全く知らない場所。。。
でも、だからといって不安は一切なく、そこで一生懸命がんばるぞっ!おーっ!という気持ちで広島に向かった。
広島はとても綺麗に整備されている街だった。
道が広くてバスがいっぱい通っていたなぁ。。。
戦争の傷跡なんて全くない感じ。
赴任してから数か月後の8月6日。
私は老人ホームで聖書の話をするためにでかけた。
施設に行くためにはまず広島駅行きのバスに乗る。
普段なら道はそんなに混んでいることもなく、スムーズに駅に着くはずなのですが、、、
その日は、もう渋滞でなかなか駅につかない。
えっ?
いったい何が起きたの?
事故かあったの?
と心配する私。。。
でも、周りの人たちは何も気にしていない
何回も時計を見て焦っているのは私だけ。
えええ?
今日ってなんかあるの?
無知な私はその日が原爆投下の日だったなんて知らなかったのでした
8月6日は平和記念公園に向かう人が多いために道が渋滞する・・・
それを知ったのは施設についてからだった(-_-;)
施設にいるご高齢の方々に聖書のお話しをしながら、
「広島の街に戦争の傷跡を感じないのは、、ここにいる人たちが頑張ってきたからなんだな」
と思わされた。
そういう人たちに、私が何を語っているんだろう、、世間知らずの人間が偉そうにしてるな、、、
と落ち込んだ。
広島市には一年しか赴任しなかった。
その後、呉市に一年間。そして、次は東京に派遣されてからは一度も広島には行ってはいない。
でも、最近になってまた広島に行ってみたくなった
それと「そうじゃけー」っていう言葉をまた聞きたくなった。
私がその言葉を言うと「アクセントが笑える」と小ばかにされちゃうんだよね~(;^_^A
教会で働いていたときは、そこしか見えなかった、教会に籠ってしまって、視野が狭くなってしまってたな(私の場合は)
教会以外は考えられなくなってしまうようなところがあった
でも、教会を出て様々なところで働くようになってから、いろんなものを見ることが出来て、、、そうしたら、もっと行動範囲を広げたいなと思うようになった
そして、広島のことを思い出すようになった。
今、広島に行ったら、25年前では気が付かなかったことに気づくことができるような気がする・・・
下の写真は昨年、働いていたところ。
多くの出会いがあっていい勉強になりました。
