【小説】Cafe Shelly next

【小説】Cafe Shelly next

喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

「やっぱりお金はたくさん持っておくに越したことはないね。なんだかんだ言っても、結局はお金を振りかざせばみんな俺の言う事を聞くんだからな。ガァッハッハッ!」

 

 豪快に笑いながらそう言いのける墨田社長。本来ならこういったクライアントはお断りしたいところだ。だが懇意にしている社長からの紹介もあるし、また個人のスクール生と違い俺がやるのは担当する社員への投資アドバイスだから。つまり会社そのものを相手にしている。

 

 墨田社長の会社、光洋機工で働いている社員に罪はないし、働く人達がこの先もっと良い給料を得られるのであればこれもやむなしといったところでもある。だが、やはり俺の心の中に引っかかるものはある。

 

「ということで、これから投資アドバイスよろしく頼むよ」

 

 一通り打ち合わせを行い、正式に光洋機工との株式運用アドバイザーとしての契約が成立した。これから相手にするのは光洋機工の株式運用担当者である。実は俺はこういった法人クライアントをいくつか抱えている。各々、週に一度訪問をして大まかな投資アドバイスを行っている。

 

 法人クライアントと個人のスクール生の大きな違い、それは運用の規模と期間、そして内容である。

 

〜おしらせ〜
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