【小説】Cafe Shelly next

【小説】Cafe Shelly next

喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

 正直、この規模の法人で500万円の資金から始めるというのはちょっと額が少ないと思っている。おそらく内部留保金はそれなりに持っているはずだ。だが、墨田社長の腹は見えている。

 

 まずは手堅くこの程度の額からスタートして、様子を見て途中から資金を増やそうという魂胆だろう。これは裏を返せば、俺のことをまだそれほど信用していないということでもある。ま、俺も墨田社長のことは信用はしていないのだが。

 

 だがナイトくんは違った。とにかくまずは言われたとおりにスタート。そんな中でも株のことを自分なりに勉強し始め、メキメキと頭角を現してきた。

 

「城次さん、ボクなりにポートフォリオを組み立ててみたのですが。こういう考え方もあるんじゃないですか?」

 

「なるほど、インド株に目をつけたか。確かに成長度合いはうまくいけば著しいものもあるが、少しリスキーなところもあるよね」

 

「だからこの程度の割合で投資してみようかと思っています」

 

 さすが理系の人間だ。リスクリワードも考えて、無謀な賭けには出ない。

 

「実はこれ、AIと相談をして決めたんです。ボクなりの考えを入れて、どんな組み合わせがいいのかを何度もシミュレーションして出した結論です」

 

〜おしらせ〜
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