【小説】Cafe Shelly next

【小説】Cafe Shelly next

喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

「それだと、手堅くなっちゃうんじゃないんですか?」

 

 どうしても今の桜生さんの考えが万馬券につながるとは思えない。

 

「それがですね、そうやっていると次第に見えてくるようになるんですよ。というか、直感がはたらくと言ったほうがいいでしょうね。なぜか光るものがあるんですよ」

 

「光るもの?」

 

「はい、これだっていうのがパッと頭に浮かぶんです。これ、株の取引の時も同じなんです。チャートを眺めていると、これだっていう銘柄が見えてきて、さらにここだっていうタイミングまでわかっちゃうんです」

 

「あ、その感覚わかりますよ。理屈では説明できないような、でもなんか自信が持てる取引ってありますからね」

 

「城次さんならわかってくれると思いました。で、今回まさかと自分でも思うような馬がパッと目に入ったんです。で、それに賭けてみたんですよ。それがこの結果です」

 

 なるほど、そういうことか。それならなんとなく俺もわかる。理屈ではない、ひらめきが浮かんでくる。それはほとんどが正解だったりする。まさにそれこそ幸運を自分で勝ち取ったと言えるのではないだろうか。

 

「幸運って、まずはそうなるための基礎を積み重ねることできちんと得られるんですね」

 

〜おしらせ〜
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