ナイトくん、株取引の基礎知識については飲み込みが早い。さすが理系の人間だ。俺が投資スクールで一週間かけて教えることを、わずか1時間ほどで理解してくれた。
「なるほど、ということは会社の株を51%以上取得すると、その会社を乗っ取ることもできるということなんですね」
「そうなるね。そこまでいかなくても、大株主になることによって株主総会での発言で会社のしくみなどを変えてもらうことも可能になるよ」
ナイトくんは株取引よりも、株主になることによるメリットについて興味があるようだ。
「ともあれ、当面はこの会社の資金を増やすことが目標になるから。長期的な目線で戦略を立てていこう。社長からは元金として500万円ほど預かっている。これを分散投資していくことにしよう」
ここで主だった投資信託先を紹介する。それぞれの特徴やメリット、さらには投資割合などをあらかじめ作っておいたので、それを見せる。
「わかりました。事前にマニュアルをいただいているので、法人口座は作っています。じゃぁまずは城次さんの提案どおりにこの500万円を投資していきますね」
ナイトくん、素直な子だ。だが、その目の奥には何かの野望を感じるものがある。
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