ヤグディン インタビュー記事15 | カフェ プリヤートナのブログ

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少し前の記事になりますが、ヤグディンさんの公式サイトのニュースに上がっていた記事を訳してみました。
これは、2016年12月の飛行機の乗客向けの雑誌「フライトライン」の121号に載ったものです。

内容は今年初めのショーについて書かれていて、すでに過ぎてしまいました・・・。


意訳あります。誤訳ありましたらご指摘いただけると助かります。

わからないところもありますし、日本語が読みづらい所もありますが、ご了承ください。

・・・・なんと、後日、お世話になったロシア語の先生が来店してくださいましたので、わからなかったところを教えていただきました。先生3名でいろいろ訳を練ってくださいました。ありがとうございました!助かりました~!


元記事はこちら
(スイマセン、元記事貼れませんでした。ヤグディン公式サイトのНовостиの中にある記事です。)


「フィギュアスケートーそれはただ単にスポーツというだけでなく、振り付け(舞踏)でもある」

オリンピックチャンピオンのアレクセイ・ヤグディンは選手を引退した後も氷上で輝き続ける。今彼は自分の才能を、アイスショーの主人公として輝かしく無類の作品のために、活かしている。

Q: フィギュアスケートのファンの中でさえ、たびたび議論を聞きますが、フィギュアスケートはスポーツでしょうか、それとも芸術でしょうか?あなたの観点からどのように思われますか?

アレクセイ・ヤグディン(以下AY): 僕たちはラッキーだったと思う。僕たちの両親は僕たちに素晴らしいスポーツを選んだ。そのおかげで、僕たちは自分自身が、競技という形から氷上のミニ芝居の出演に移って、アーティストになるチャンスがある。
 スポーツ ーそれは、競技して点をもらう、それが全てだ。そして選手引退後はプロスポーツもある ーそれは芸術だ。それは僕たちや、観客に喜びをもたらす。笑顔や拍手を引き起こすのだ。
 今年は、テレビの企画「アイスエイジ」が10年に達した。そのおかげで、僕たちは多くのことを学び、良い俳優スクールを得て、だいぶアーティストらしくなった。10年前はこのようなプロの市場はなかったが、多くのフィギュアスケ ーターが手伝ってくれて、プロとして実現された。


Q: 本国のフィギュアスケートのスクールは、だんだん国際試合で、少なくとも賞やメダルの数で、ポジションを明け渡しています。その理由は何ですか?ソ連やソ連崩壊後初期の時期の成果を繰り返すことを必要または期待しますか?


AY: 僕はその意見に完全には賛成はしない。ペアを例に挙げるなら、ペアがオリンピックメダルを逃したというオリンピックを一つも覚えていない。男子シングルとアイスダンスはどうかと言えば、そうだと思う(賛成する)。今、自分(ロシア)のポジションは少し弱まっている。しかしその代り、女子シングルは、ソ連とロシアの歴史において初めてオリンピックの金メダルを勝ち取った。今、女子シングルは、比肩するものがない。
 世界には、完璧なシステムと完璧な結果はない。これは、通貨の相場に例えることができる。それらは上がったり下がったりする。
 僕たちは(以前も今も)とても優れたフィギュアスケートのスクールがある。それらはいつもこのようだった。その上、フィギュアスケートーそれはただ単なるスポーツというだけでなく、振り付け(舞踏)でもある。そこではやはり同様にとても優れたポジションにいる。そして総体的に常にそれが良い成績を回復するという希望を与えてくれる。(←最後の段落の訳、ちょっと怪しいです。)


Q: あなたはプロとして「普通の生活」に慣れるのにどのくらいかかりましたか?

AY: 選手、それはすべての人生を唯一の目標、オリンピックのメダルを取るために練習をする人間だ。
そして、そのメダルを取った時、虚しさに行き当たる。そしてその先がわからない。何をする?何を目指したらいい?ここで最も肝心なことは、どんな選手にとっても(ピークを過ぎた人も、結果を残すことができなかった人も)ー 人生における自分の居場所を見つけることだ。
ある人々は、とても早くそれを見つける。他の人々は、それにとても多くの時間がかかる。
 例えば、2002年のソルトレークシティーオリンピックの後、僕とイリヤ・アベルブフが選手を引退した時、イリヤが有名なアイスショーのプロデューサーになって、僕が14年後に「カルメン」のような大規模なプロジェクトに出演するとは、想像さえできなかった。もしそれを見つけたいという望みがあるなら、そういう人々は常に自分の仕事(居場所)を見つけるのだと、僕は思う。


Q:あなたは長年アメリカで生活しました。がそれでもやはりロシアに帰ってきました。なぜですか?それは故郷ペテルブルグへの愛、ノスタルジー?それとも何かほかにも?

AY: 僕の住所の変更の主な理由は、僕の(選手の)キャリアと仕事だ。最初僕はロシアでトレーニングをしていたがその後僕の人生でコーチを変更した。
 タチアナ・アナトリーエヴナ・タラソワはモスクワに住んでいて、僕はサンクトペテルブルグにいた。僕たちは双方にとってふさわしい案を見つける必要があった。それでその時、彼女はアメリカで優れたトレーニングをすることを提案した。それで、僕は、僕の「司令官(コーチ)」に続いて出発した。オリンピックまで、僕はそこに住んでトレーニングをした。その後は、ツアーに出たり、タチアナ・アナトリーエヴナの新しい生徒たちに対して彼女を手伝たり、自分の仕事を探したりした。
 その後、「アイスエイジ」の企画ができて、イリヤ・アベルブフが僕をモスクワに呼んだんだ。今、僕もイリヤの企画の舞台に多く従属している。例えば、僕たちは新年をどこで迎えるか計画をしたことは一度もない。なぜなら、この時期はいつもアベルブフの新年のショーを行うからだ。そして今年は、僕とタチアナ(ヤグディンの妻、タチアナ・トトミアニーナ)は新しい企画「くるみ割り人形」をやる。それは去年サンクトペテルブルグで滑ったものだ。


Q: 毎年あなたはイリヤ・アベルブフの新年のショーで、主要な役を演じています。今年は、あなたは「くるみ割り人形」で、ネズミの王様になりますね。いったいなぜ、このおとぎ話を基盤に選んだのですか? 

AY: 今年はホフマンが「くるみ割り人形」を発表してから200年だ。 それは最も愛されている子供向けの作品のひとつで、そこには新年の不思議な雰囲気が含まれている、と僕は思う。その上、チャイコフスキーの華麗な音楽がとても多くのさまざまな講演を支えてきた。これはとても有名で望まれている、新年の物語なんだ。イリヤ・アベルブフは、とても貴重で面白い空間演出の素晴らしいショーを準備している。舞台の上は、すべての町がおもちゃになり、すべての子供たちの夢になる。僕は、これがとても面白い芝居になると確信している。


Q:子供向けのショーでの仕事はあなたにとって何か特殊なものがあるのですか?

AY: すでに話したように、フィギュアスケートは、技術的な点だけでなく、芸術的要素も自分で組み合わせる。それは多くの観客を舞台に引き寄せる。そして子供向けの芝居は特別な雰囲気に満ちている。僕は2人の娘の父親だ。おそらく将来にはもう一人の(父親になる)。僕は、毎回出演してみせて、観客席に座っている彼女たちは僕を見るんだ。


Q: あなたはもうすでに娘さん達について話していますが、論理的な質問が出てきます:
彼女たちに、スケートへの愛を身に付けさせようとしていますか?

AY: 僕とターニャにとって基本的なことは ー 子供たちによい教育を与えることだ。

どのような場合でも、スポーツは人生になくてはならない。しかし、それ自体が目的ではない。僕は娘たちにスポーツをすることを強いることはしないだろう。僕たちの上の娘リーザはスケートをしているし、氷上(ショー)に出ている。去年の冬、スキーも滑った。夏には、ソチで新体操もやった。僕たちはそこで数か月過ごし、その後「カルメン」の芝居に出た。そのすべての時間、彼女は積極的にトレーニングをしていたよ。また、この前はダンスや水泳をやっていた。しかし、僕は繰り返すが、僕たちにとって、良い教育がやはり第一なんだ。


Q: あなたの人生において、同じような職業(プロのスケーター)をする人と人生を共にすると決断するのはどれほど大変なことでしたか?
あなたとターニャは同じくオリンピックチャンピオンですが、家で、フィギュアスケートについて、アイスショーについてよく話をしますか?

AY: ある人にとっては同じ職業の時は、困難だ。またある人にとっては、違う仕事に携わっている時は、一緒に生活するのは困難だ。僕たちは、お互いに個人的な空間を尊重することを学んだ。仕事に関していえば、僕たちは、一定の問題は家で議論することができる。しかし、やはりこれは僕たちのコミュニケーションではメインなことではない。(あまり議論はしない)
僕たちの家族は ー まずはお互いに丁寧に感謝を表す間柄なんだ。


Q: 多くの人々は、噂とファンが著名人に不快をもたらすと信じています。あなたは評判についてどう思いますか?


AY: 一つのフレーズを答える。「よりシンプルであるべきだ。そして人々は君の方を向く。(君に惹かれる)」


Q: もし、あなたに、タイムマシーンで好きな歴史の時代に移動できると提案するなら、あなたはどこを選びますか?またそれはなぜですか?


AY: 僕は「もし」という言葉で始まる質問は、本当に好きじゃない。たとえ僕はその可能性(タイムマシーン)を提供されたとしても、僕は断るだろう。僕たちすべて生きている人間で、間違いを犯すのは当然だし、そこで学ぶのだ。タチアナ・アナトリーエヴナ・タラソワはこのように話している。「転倒しても勝利を妨げない(勝利に影響しない)」。立ち上がってもっと先へ動くべきだ。もし、タイムマシーンを僕に与えるなら、僕は同じ日に同じ時間に、今僕がいる場所に移動しているだろう。僕は、僕の人生に起こったことすべてに感謝している。





以上です。


タイムマシーンの答えがとても興味をひきました。
今を生きる、という姿勢が素晴らしいです。

オリンピックチャンピオンになった時の幸せをもう一度味わいたい、とか私なら言ってしまいそうですけど。

また引退した頃や現役復帰が叶わなかった頃など、とても辛かったと思いますが、それすらも含めて「起こったことすべてに感謝している」と言えるのは、若いのにすでに達観してて凄いなーと思います。(ボキャブラリーが少なくて「凄い」としか言えないのが悔しい―。)

また、妻との相互関係で、「お互いの空間を尊重する」というのもすごいです。
空間を尊重するというのは、自由を尊重するということだと思うのですが、ついつい、相手に要求が多くなったり、束縛したくなったり、自分の思うとおりにしてほしいと思ってしまいます。相手の自由を尊重することは、とても大きな愛なんだろうなと、思いました。


こちらの訳は、お客様でロシア語達者な方がお見えになったので、わからないところを少し教えていただきました。
2つ目の質問の答えで、「僕はそう思う」のところは、賛成しないのか賛成するのかわからず、微妙な問題だったので、確認させていただきました。
また、最後2つの質問の答えで、1つのフレーズとかタラソワさんの言葉とか、短い格言みたいな言葉が難しくて教えていただきました。
助力いただきありがとうございました。

つたない訳を読んでくださってありがとうございました。







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