沖縄県が現在、パブコメを募集しています。
沖縄県動物愛護条例
１２月４日（月）１７時提出期限となります。
問い合わせ先
自然保護班（県庁４階）
Tel : 098-866-2243
Fax : 098-866-2855
E-mail : aa039004@pref.okinawa.lg.jp
ぜひ読んでいただき、
ご意見を送っていただきたいと思います。
ねこかつが問題だと思う点は２点あり、この２つの規定の削除を求めます。
① １３条の削除
② １０条２項の削除
① １３条に関して
（飼い主のいない猫への給餌等について）
第１３条 何人も、飼い主のいない猫に対し、県又は市町村が定める方法によらず、給餌又 は給水（以下「給餌等」という。」）を行ってはならない。
１３条はこのように定めています。いわゆる餌やり禁止規定です。
「県又は市町村が定める方法によらず」と例外的に餌やりを認める体裁にはなっていますが、原則餌やり禁止となり、またその例外も定まっていません。これは非常に危険です。
野良猫への給餌がどんな方法でも良いとは思いません。不妊手術を施したり、周囲の環境への配慮など一定のルール作りは必要だと考えます。
ただ、このように原則禁止と規定されてしまうと、その言葉だけが独り歩きをはじめます。餌やり＝悪＝犯罪。餌やりさんは犯罪者のように扱われてしまいます。
そうすると、いままで不妊去勢手術を施し、適正に餌やりをされていた猫への給餌も難しくなります。ゴミを漁る猫、餓死する猫、そのような猫を助けようとして無理に家の中に保護する人。無理に家の中に保護をすると、多頭飼育崩壊など猫にも人にも悪い結果を生じてしまいます。また、いままでTNRに奔走していたボランティアさんも、活動が過度な保護に傾くでしょう。そうすると、猫の世話に追われてしまい、TNRに割ける時間も少なくなります。
適正に行われていた地域猫活動やTNR活動にまで支障を生じてしまいます。
すなわち、猫にも人にも良い結果をもたらしません。
また、そもそも、人に捨てられるなどして飢えた猫が外でさ迷っていた場合、哀れに感じてご飯をあげることが悪いことでしょうか？禁止されるようなことでしょうか？ご飯をあげて、でもそのままにして増えてはいけない。その後は不妊去勢手術を施すなどすればよいだけです。
餌やりにルールを設けたいのであれば、原則餌やりOKとしてルールを守ることを条件とすればよいと考えます。
１３条の削除、もしくは原則・例外の逆転を求めます。
② １０条２項に関して
（愛護動物の飼い主等の遵守事項等）
１０条２項 猫の飼い主は、その猫の健康及び安全を保持し、並びに生活環境及び自然環境の保全 上の支障を生じさせないようにするため、その猫を飼養施設で飼養又は保管するよう努 めなければならない。
飼い主の遵守事項として、室内飼いが定められています。
室内飼いを遵守事項とする規定。これの何が問題か？と当然思われると思います。ねこかつではもちろん室内飼いしていただくことが里親様の条件となっています。外猫の現場に行ったとき、内外飼いをしている人には、室内飼いをお願いしています。室内飼いをすすめることには当然賛成です。
ですが、今の沖縄ではこの規定が悪用される危険性を感じます。今まで、沖縄ではヤンバルなどを中心に外猫の駆除が行われてきました。それと同時に室内飼いの推進や飼い猫へのマイクロチップの装着も行われてきましたが、これが悪用されています。室内飼いでマイクロチップを装着している猫が飼い猫。それ以外は駆除すべき外猫とされています。実際に「ノネコ対策事業」という名称の外猫駆除事業で多くの野良猫たちが殺処分されてきました。報告書には以下のような趣旨の記載もありました。捕獲した猫にマイクロチップが入っていなかったので、（駆除すべき）ノネコと判断した。近いうちに「ずっとやんばる ずっとうちねこ アクションプラン」としてその範囲が拡大されることが予定されています。
今の沖縄で飼い猫の室内飼い規定を設けることは、１０条２項を根拠に、外に出ている猫は飼い猫ではない。給餌も不可。駆除も可とどんどん拡大解釈される危険を感じます。
１０条２項の規定の削除も求めます。
沖縄の外猫全体の命にかかわります。
ご意見を送っていただくようお願いいたします。
一般社団法人ねこかつ
代表 梅田達也
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