それでも、あたしはあの子への恋を続けている。
てつへの罪悪感を残しながら。
8月に入り、夏休み真っ只中。
あたしはあの子と2人で遊びに行く機会を何度も手にしていた。
「お互い暇どうしあそぼうね」
なんていいながら。
花火を見たり、花火を見たり、花火を見たり。
3度もあたしたちは、懲りず花火にばかり出かけていた…
花火見ながらお酒をたしなみ、ふらふらのあたしの手を引いてくれた。
すごく、幸せだと思った。
あの子を含め数人で飲みにいった。
仲良くみんなで話していたら、時間はあっというまにすぎていく。
で、終電を逃す…。
独り暮らしの仲間の家へ、泊めてもらうことにした。
あの子も一緒にとまることになった。
3人で一晩過すことはもう3回以上あった。
終電を逃せば、あいつの家に行くのがお決まりだ。
そして家で飲みなおし、朝までだらだらと過し
太陽が昇った頃眠って、昼に解散するのだ。
昨日もそのパターンをたどることになる。
彼の家でだらだらと過す。
昨日はあたしは疲れていたために、先に眠ることにした。
2人はプレステに夢中である。
あの子が座っているベッド端で、あたしは休むことにした。
彼の傍で眠るのは、なんだか心地よかった。
うとうととし始めたころ
2人の話し声がうっすら聞こえた。
耳を傾けてみた。
胸がどきどきした。
だって、あたしのことを、
あの子が話していたから。
あの子「実際レーチェは、俺のことどう思ってるんだろう…」
友「お前はどうしたいんだ?このままでいいの?」
あの子「わかんねぇよ。このままのほうがいいかもしれないし…」
友「実際二人で何度も出かけてるんだから、そろそろいっちゃってもいいんじゃない?」
あの子「うん、そうは思ってる。でも、一緒に出かけるのはこいつにとっては普通のことかもしれないし…」
夢でも見てるのかと思った。
あの子が、あたしの話をしてる。
なんだか聞いちゃいけなかったことを聞いてしまったような気持ちで
無理やりに眠ることにした。
夢の中でも、なんだか胸が詰まるような思いだった。
ふと目が覚めたとき
二人はTVつけっぱなしで眠っていた。
あの子は
あたしの傍で
すやすや眠っていた。
あたしの手のすぐ傍にあの子の手があった。
てつのこと、後ろめたくて、悲しくて、いろんな事が不安だけど
あたしはそれでも、恋をする。
空が明け始めて、きれいなブルーだった。
そろそろ、覚悟をしなくちゃ。