『トム・ソーヤの冒険』や『ライ麦畑でつかまえて』。

これらの小説は、中学、高校生の頃から好きです。

また、『リッツホテルのように大きなダイヤモンド』も同じくらいに大好きです。

 

作者は違うものの、読んでいて、空気の漂い方のようなものに同じ匂いを感じます。

 

80年代前までのボブ・ディラン、80年代半ばまでのブルース・スプリングスティーン。

『SOMEDAY』あたりまでの佐野元春らの作品に対しても、聴いていて、同様に感じます。

 

若い頃は、情熱という言葉で、感情の行方を把握しようともがきます。

また、成長するにつれ、現実と虚構との狭間で伸縮し続けるギャップへの憧れと諦めを心の奥へと沈めていきます。

 

自分を自分として保つための逃避行のような感じ。

 

高校3年生の頃、『はみだし者』というラジオドラマに出会ってからというもの、ユングへと傾倒していったように思います。

 

自分に興味がなければ、その輪に入る必要さえない……。

それは、至極当然の感覚で10代を過ごしてきたように思います。

 

流行とは無縁な生き方。

それは、疎外感と孤独感を必然的に副産物として生成し、知らぬ間に居心地を窮屈なものにしていったように思います。

 

社会人ともなれば、そうはいかないもの……。

――

智に働けば角が立つ

情に掉させば流される

意地を通せば窮屈だ

とかくに人の世は住みにくい

――

作品を介しての夏目さん自身の心情の発露ではないか、と勝手に想像してみたり……。

 

年を追い、治らない病気を背負い、少しずつ分かってきたこと……。

それは、自分は自分。

それ以外の者には絶対になれないし、またなる必要もないということ。

自分なりに、どれだけ自分らしく生きていけるか、を愉しみたいものです。

 

キャノンボール・アダレイは、若い頃からの憧れのアルトサックス奏者のひとり。

『Dancing in the dark』は、お気に入りの1曲。

伸び伸びと吹くキャノンボール・アダレイの演奏には胸を打たれます。

ホホホ……。

肺気腫は、息を吐くのが弱くなる病気とのこと。

久し振りにジーン・アモンズでも聴いてみようか、とも……。

迷える子羊を、どうぞお導き下さい……。