いつの頃からか思い出せませんが、お風呂で温かいお湯に浸かりながら、今日一日ありがとうございます、と唱える癖が日常に……。
年を追うごとに、感謝の思いも深まるのかもしれません。
若い頃なんて、親の言うことを聞かなかったり、ごまかしたり、と……。
狭義における正義を盾に、物事を歪曲しては正当化していたような気がします。
ビートたけしの『毒針巷談』が、当時の自分のバイブルのひとつ……。
トラッドでは『メンズクラブ』。
音楽では『スイングジャーナル』。
人生の道半ば。
半分を過ぎたとはいえ、ゴールはまだまだ先のような……。
湯船に浸かって目を閉じると、様々な思いが走馬灯のように脳裏を過ります。
ひとつ、確かなことを思います。
それは、根底では、あらゆることが繋がっている、ということです。
自分自身のことなので――当然のことなのかもしれませんが――テイストとエッセンスは同じベクトルを向いていたような気がします。
それは、今なお続いているような……。
――
We came to you big city from our little country town
And every step he takes with you is down
And you're as cold and heartless as your chilling winds that blow
Before you freeze his heart, please let him go
アリソン・クラウスが歌う『Windy City』の冒頭の歌詞です。
彼女の歌声は、ちょうどいい温度で心に沁み込んできます。
そんなことを思いつつ、この曲がふと頭を過りました。

