知らないことにぶつかると、まだこの歳でもワクワクします。
『Red Roses for A Blue Lady』という曲。
ビッグバンドでの新しく追加された曲です。
前回の5曲でさえ、まだまだ未完成なまま……。
ま、ね。
先生の指摘を踏まえたジャズセッションが先週末に終わり、ようやく譜面を手に。
知らない曲だと、まず、メロディラインを知っておかないと……。
譜面を見ただけでは曖昧な曲想…。
カントリーのようなテイストを滲ます伸びやかな歌声。
ストリングスをバックに、ベースが軽やかにリズムを刻みます。
すると、熱にあぶり出されたように、メロディラインがくっきりと浮かび上がってきます。
所々、ミュートを効かしたトランペットが、曲の流れに彩りを添えます。
今では、すっかりお気に入り。
ウェイン・ニュートン。
ジャケットの写真を見ると男性のようですが、歌声は女性のような……。
デビュー曲、『ブルー』に真摯に向き合っていたリアン・ライムス。
そんな彼女の姿勢が、彼のイメージに被ります。
その後、ウディ・ハーマンの演奏を聴いて、なんとなく全体像がわかってきました。
あとは、譜面を睨みつつ、音をかぶせていこうと思います。
ま、コンマスの慈悲を仰ぎながら……。
人との関係性にも通じますね。
表立って見えることはわかるものの、その人の本当の魅力は、いつだって表情の下に隠れているもの。
わかったつもりになりがちですが、そうそうわかるようなものでもないはず……。
どんなことも少しずつ……。
少しずつ手に入れれば、意図せず失っても、心の傷は最小限に……。
世の中、うまくできているもの、といつも感心させられます。

