かなり過ごしやすい感じにはなってきたものの、湿気のせいか足取りはいくぶんまだ重い気がします。
いつものルーティーンさえ、ちょっと息が上がってしまいます。
玄関先と二階の倉庫等に置いている除湿機。
溜まっている水を毎朝捨てること。
水槽の温度管理、ま、単に蓄冷剤を投入して20℃台に保つことです。
そんな取るに足らないことでさえ、この夏の暑さは気持ちをいとも簡単に削いでくれます。
ま、それが、このところ雲が陽射しを遮ってくれているので、直接的暑さはずいぶんと和らぎました。
秋雨前線のおかげです。
ただ、同じ秋雨前線、他方では壮絶な被害をもたらしている様子に驚かされます。
人も同じですかね。
客観的に見るよりも、主観的に見ることにしています。
自分にとって『いい人』、『そうでない人』というふうに……。
ファッションや音楽、映画にバイク……。
ま、すべてにおいて脈々とエッセンスを乗せた水は流れ込んでいきます。
ま、それが趣向であり、また根幹のようなもの。
レコード会社は、『第2のボブ・ディラン』として売り出したかったものの、3枚目のアルバムで爆発したブルース・スプリングスティーン。
歌詞の勉強をしろ、と渡された松本隆の本を枕にロックスターを夢見て、6枚目にしてアメリカでの録音の切符を手に入れた浜田省吾。
矢沢永吉が語っていたことが胸を貫きます。
真面目はいいこと。
真面目にやっていたからこそ、ずいぶんと助けられた……。
ハッキリと覚えていませんが、そんなような内容を話していました。
真面目、おそらく真摯に向き合う、ということですかね。
そんなふうに、私は理解したのを覚えています。
すごい人に『すごい!』と言うのは、ある意味失礼なのかもしれませんが、心から尊敬と憧憬の念に駆られます。
本当にやさしく明るい人は、必ず同じくらいのネガティブな経験をしているもの。
私は、神様のような存在の物から、ふり幅の少ない人生を頂いている気がします。
ま、私のようなヤツには、険しい道のりは到底歩いて行けない、と慮ってもらっているような気さえします。
ま、まだまだ修行が足りない、ということでしょうね。
レッスンやセッション、また発表会を重ね、自分なりに満足のできる状態に気持ちをもって行きたいものです。
ま、来世はミュージシャンですかね。
ホホホ……。
矢沢永吉の楽曲で初めて聴いた『時間よ止まれ』。
今なお、心の中では輝いています。
車の中で聴くのがいちばんグッときます……。

