今日は、冷たい雨。

西風が容赦なく熱を奪います。

 

~ 踊ろうよ 南風 ~

 

そんな粋な歌詞ではない今日ですが、YouTubeにて渡辺貞夫さんが演奏する『花は咲く』を視聴すること幾度も。

無防備な演奏姿。

にもかかわらず、奥行きを感じさせる懐の深さに脱帽します。

何度も注視しているのはブレス。

私のウィークポイントのひとつにブレスがあります。

同じところで小さく、大きく息継ぎをすることで、少しは改善させられるかも、と淡い期待を抱きつつ……。

 

譜面に個性が宿る感覚。

ま、フジコ・ヘミングさんの『別れの曲』もとても魅力的。

また、ジョン・ボーナムのドラムからはじまる『ロックンロール』も同じように。

 

共通して言えるのは、100%ができて初めて個性が生きるということ。

仕事でも同じです。

教えてもらっている立場にありながら、自分のやり方を優先してしまうこと。

それは、個性にあらず。

ただの身勝手にすぎないという事実。

若い頃、ウィンドサーフィンを教えてもらっていた時に、インストラクターから同じような事を聞いたものです。

初心者を指導する際、上達していくスピードが速いのは女性のほうが多いとのことでした。

どうやら、男性の場合、力づくでセイルを支配しようとする傲りが無意識に働くようです。

 

相手からお金を頂くのであれば、100%の仕事を心掛けないと……。

忙しくなると、どうしても自分の都合で物事を考えがちに……。

自分流は、ちゃんとできるようになってから……。

それまでは、基礎をしっかりと身に着けないと、その上に土台、柱と続きません。

 

カントリー歌手やロック歌手がジャズを演奏するCDはいくらもあります。

カーリー・サイモンが歌う『I 've got you under my skin』。

歌いはじめを聴いただけですぐさまノックアウトされたのは、もう10年ほど前のこと。

今では、お気に入りのCDを作る時には必ず入れる1曲です。