1990年発売の金子晴美さんのアルバム。
当時、リアルタイムで買ったCDです。
&ザ・ニューポート・ジャズフェスティバル・オール・スターズというもの。
タイトルは『マイ・ロマンス』。
申し訳なく思いますが、どうしてもインストルメンタルの方に耳が傾きます。
『オール・オブ・ミー』は大好きな曲のひとつ。
7人編成のおそらくはOne - part performance。
ハービー・ハンコックの、あのV.S.O.P.と同じようなモノでしょうかね。
リーダーがピアノ。
それにベース、ギター、ドラム。
フロントは、トランペットにテナーサックス、アルトサックスです。
そのテナーが素晴らしいの一言。
早いパッセージは一切なく、朗々とブロウします。
プレイヤーはルー・タバキン。
なんと言うか、余裕綽々です。
あたかも大排気量のアメ車で、景色を楽しみながら悠々と流す感じ。
これがジャズだよ、と諭されているような気分です。
かつてのF1ドライバーの中嶋さんも言っていたような……。
サーキットでは最大限のスピードを求めてハンドルを握り、公道では法定速度を遵守して走る、的なことを。
MALTAさんの音楽をよく聴いていた頃のこと。
憧れの人に近づくためには、やっぱりその人たちの真似をするのが近道。
見た目ではなく、本質的なところ。
考え方や取り組み方。
ひけらかすのではなく、虎視眈々と。
『人にどう見てもらうか』ではなく、『自分がどうしたいか』……。
褒めそやされるのではなく、どれだけ納得できるか、が鍵のように思います。
今、小さいながらも法人の代表という立場にいさせて頂いていますが、30年前には思いもよらないこと。
偶然とラッキーが重なった結果のように思います。
誰にでも、鍵は用意されている気がします。
いつ見つけられるかは、結局はその人次第なのではないですかね。
You hold the key...
ベス・ニールセン・チャップマンのアルバム・タイトルです。
今、事務所で流しています。

