今週は、ちょっと疲れ気味……。

ま、先週の連日の雪かきの疲れが抜き切れません。

会社の前の雪は、昨日の陽射しでほぼ融けてしまいました。

どうですかね。

栄養ドリンクでも飲んで、ファイト、一発!ですかね。

 

言葉は、時々、思いとは別の意味合いを相手に伝えてしまいます。

ま、よくある誤解だったり、勘違いだったり……。

 

支援獲得のために、アメリカの議会で話した内容に、9.11のテロと真珠湾攻撃を横並びにしていたのを覚えています。

ニュースで聞き、どうにも歯がゆさとやりきれなさが心に広がったものです。

場当たり的なニュアンスばかりが耳へと入ってきます。

私にとって、言葉の選択にはどんな状況下でも慎重を期す必要がある、ということを痛切に思い知った出来事でもありました。

 

うわべで取り繕うのは、いつだって大人の常套手段。

一歩踏み込むためには、当然それ相応の覚悟が必要になります。

パフォーマンスに終始するのではなく、誠意をもって相手と向き合う真摯さ。

そうでないと誰の心も溶かすことはできないのではないですかね。

 

ま、ね。

演奏ひとつとっても同じことが言える気がします。

諏訪内晶子さんは、コンクール当日、かなりの発熱があったとのこと。

朦朧とする意識の中、やり遂げる意志の強さがチャイコフスキー国際コンクールでの優勝へと導いたのでしょう。

演奏を聴いていて、音楽に対する真摯な姿勢がひしひしと伝わってきます。

それは、楽器は違えど、村治佳織さんも同じ匂いを纏っている気がします。

何年か前に、菊池洋子さんのリサイタルに行った時のこと。

後半に現代音楽を演奏されました。

静けさを切り裂くような突然の金管的な高音の粒……。

予定調和を感じさせない空間的な音の響きに、ステージを見つめたまま、思わず聴き惚れたものでした。

聴き馴染みのない現代楽曲は、ジャズの匂いさえ纏います。

つい、チック・コリアを思い浮かべたほどです。

 

相手の心を掴む……。

それは一期一会の極意のように思います。

どんな楽器で演奏しても、とてつもないエネルギーを放つ曲。

情熱を掻き立てる『スペイン』は、やっぱりチックの代表曲ではないですかね。