このところ、毎日の積雪に腕と腰をやられっぱなしです。
これでは、週末の予定を替えざるを得ませんかね。
先日、レンタルスタジオのオーナーさんと話していたこと。
近頃の若い連中は、狙っておかしな音を入れて曲を作るケースが増えてきた、と……。
よくわかる気がします。
おそらく、個性と奇を衒うことを混同しているのではないですかね。
そもそも、個性とは作為的に巧まれたものではなく、本来その人や物が持ち得ている、いわばギフトのようなもの。
同じ楽器でも、MALTAさんと渡辺貞夫さんでは、音色やスタンスに違いがあります。
どんなことも、基本を踏まえてこそ。
単に我流を個性と勘違いしていては、それは聴くに堪えない雑音でしかありません。
道に迷わずともよいように、そこはしっかりとした先生に就きつつ、目標を少しずつでも上げていきたいものです。
好きこそものの上手なれ、ということわざがあります。
それは、好きなことに対しては、好きなぶん、ついつい練習してしまうので、知らないうちに上達していく、という例えではないですかね。
ま、現実的には、なかなかですが……。
大好きな『ALL OF ME』という曲。
手持ちのCDやレコードから抜き出し、1枚のCDに焼こうものならすぐに溢れてしまうほど。
同じ曲でも、演奏する人や楽器によって表現は様々。
それを愉しむために、いろんなアーティストによるアプローチの違いを聴きたくて、ついつい買ってしまったものです。
当然ですが、プロの演奏なので、悪いわけがありません。
中でも、お気に入りはライブ盤です。
スタジオ録音に比べ、ライブでは熱を帯びた感情がどうしても前に出てしまいがちに……。
それなのに、曲の表情を損なうことなく表現しているローラ・フィジィの歌いっぷりには感服してしまいます。
バックのアルトサックスも、後半はボーカルに絡みつくように過熱していき、とてもエネルギッシュなサポートです。
今でもよく聴くおススメの1枚です。

