ちょっと、ワクワクします。
ま、そう言うと、多方面から𠮟責されるかもしれませんが……。
大きな寸胴、いや、もっと大きな琵琶湖くらいの大きさの器をかなり大きなスパテルもしくは強靭な櫂で力強く掻き回すような……。
トランプさんの動きはそんなイメージを持たせます。
これまでは、出来るだけ波風立たせないよう細心の注意を払いつつ折衝を重ねてきたはず。
でも、今回は、これまで底に沈んだまま微動だにしなかったものまでもが勢いに乗って流れに巻き込まれるような感じ。
ある意味、マントルの対流によってプレートが一定方向に引きずられるようなもの。
良くも悪くも意見は活発化し、空気は活性化するような気がします。
どんな時でも同じ。
進行形の場合、誰にでも正解はわからないもの。
どうだったか、はいつだって振り返ってわかること。
新型コロナウィルスの発生によって、あらゆる分野での潮流が大きく変化しました。
5類になっても脅威はそのまま。
まだまだ油断はできません。
ただ、憂慮や危惧ばかりでは前に進めないのも事実。
今置かれている環境で一生懸命に生きるのが最善策のように思います。
ふと、以前にも紹介したことのある書籍『置かれた場所で咲きなさい』が脳裏を過ります。
読んでみて思うのは、至極当然のことと納得します。
ただ、やっぱり思うのは、自分が安全なところに立って初めて手を差し伸べることが出来るということ。
親切と僭越の意味の違いをしっかりと理解することは大切な気がします。
立場の違いは、考え方の違いを生じさせるのは確かなこと。
でも、根底に『お互いさま』の気持ちがあれば、綱引きもそう難しいことではないように思います。
ま、なかなかですが……。
アメリカ、ロシア、中国、それに中東の国々。
パワーバランスはいつだって流動的。
それは、大きな器に限らず、私たちの周りでも同じようなことは起きるもの。
『お互いさま』を大切に、でも、自分を見失わないようにしっかりと舵を握って航行していきたいものです。
そう思うと、頭に浮かぶのは、やっぱりスコット・ハミルトン。
デビューは70年代。
フュージョン黎明期。
スタンスはオールド・ファッション。
自作曲は、ほんのわずか。
ずっと同じようなスタイルを貫いている彼の心意気には憧れさえ靡かせます。
ゆったりと寛いで聴くにはうってつけの1枚です。
ジャズはいいなぁ、と思わせてくれるアルバムです。



