このところ、アニタ・オデイをヘビーローテーションです。
70年代の録音。
そして、日本でのライブ盤です。
聴いていて思うのが、広い奥行きと深い味わい……。
そして、心地よい緊張感。
経験値ですかね。
共演しているピアノの方が霞むほどです。
同じように、聴いていて思うのが、ヴァ―ヴでのレスター・ヤングとテディ・ウィルソンの演奏。
気怠さの中にも時折見せる小粋さ。
リズムの乗り方が、アニタ・オデイにしても、レスター・ヤングにしても独特です。
色々なことを真似ては学ぶことが多いですね。
仕事やプライベートでも同じ。
勉強や恋愛、車やバイクの運転にしてもそう。
初めは知らなかったことが、場数を踏むことで、自分のものになる……。
時間を経て手に入れたものは、確実に自分の血となり肉となっているものです。
それが経験を積む、ということですかね。
30代の頃がいちばん多く吸収したように思います。
諸先輩、多くはお得意先の社長や常務からいろいろと学びました。
ま、単に接しつつ考え方を盗むわけですが……。
どうして、こういう判断をするのだろう?
とか……。
アルトサックスでも同じこと。
フレーズを真似ることは、今はどんどんやっていこうと思います。
4月にもまた、宮津でジャズセッションがあるとのこと。
もちろん、またまた『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を引っ提げて参加しようと思います。
まだ、『アイル・クローズ・マイ・アイズ』は、到底披露できる内容ではありません……。
ホホホ。
結局のところ、どんなことにも通底していることは同じですね。
素直に向き合えば、吸収にも加速度がつくもの。
そんなことを想わせてくれる素敵なCDです。


