年末からの風邪が、今一つ抜けきらない……。
まわりからは歳だと言われる始末。
ま、ね、そうかもしれません。
でも、やっぱり男ではいたいですね、いくつになろうとも。
今、『疼くひと』という小説を読んでいます。
だからかもしれませんが、そんな思いが脳裏をすっと掠めていきます。
ある意味理想形ですかね。
気づかないうちに、時間だけは過ぎていく……。
ひたひたと忍び寄り、少しずつ老いを背負わせながら……。
うっかりすることが多くなってきたことに、ほんの少しの憂鬱が気持ちに滲みます。
一昨日あたりから、咳のせいか、深く息を吸い込むと胸の表面が少し痛みます。
2月の終わりに開催される発表会に向けて、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を今日もスタジオで練習しようと思っています。
音はちゃんと鳴っている、とのこと。
ただ、さらに圧を加えて息を吹き込み、もっとメリハリのある表現力をつける、というのが今の課題。
昨日、そんなことを先生に言われました。
圧ですか~。
速さではなく、メリメリと管の奥へと息を吹き込む感じ、とのこと。
今の自分にとっては至難の業です。
レンタルスタジオで1時間。
そのことを念頭に頑張ってみようと思います。
今聴いているのは、ジョージ・ベンソンとアール・クルーのアルバム。
リビングで本を読みながら聴いているのと同じ。
さり気ない演奏の中に見せる技術。
レストランで出される水を湛えたグラス。
口をつけた瞬間、ハッとする瞬間のような感覚。
さり気ない演出は、気持ちを悦びで湛えてくれます。