やっぱり、そういうものですかね。
自分自身にも思い当たるので、誰もが通る道のひとつなのかもしれませんが……。
調子に乗ると、気づかないうちに傲りの淵へと足を踏み入れてしまうもの。
声をかけようとしても、霧に遮られて相手に届いているのかどうかもわからない始末。
相手のことを思っているようでいて、実は自分の利益を優先させていたり、と。
会社でお世話になっていた信金さんの方が外資系の保険会社へと。
応援のつもりで担当替え。
インカムが急激に増えると人も変わる、ということですかね。
言った、言わないの事案の積み重ね。
調子がいいだけなら、よそで頑張ってください、という気持ちに今では傾いています。
30代後半、振り返ればずいぶんと思い当たる気がします。
伸び盛りではあるものの、そのぶん注意も必要です。
昨日は、久し振りに『アメリカン・グラフィティ』を観ました。
ジュディの妹、キャロルとの会話がたまりません!
How old are you?
と尋ねるミルナー。
すると
Old enough!
と言い跳ね、すぐに
Hou old, you?!
とキャロル。
I'm too old for you!
と切り返すミルナー。
おそらく、そう言っているんだと思いますが……。
微妙なヒアリング力なので実際のところはわかりませんが……。
ルーカスの思い出をもとに製作されたという映画。
でも、思い出だけではなく、そこには憧憬や願望が、空間の隙間にぎっしりと詰め込まれているように思います。
誰の思い出にも、どこかしら掠めるようなシーンに、ついつい思いを重ねてしまうのでしょうかね。
それは、『ビフォア・サンライズ』や『アウトサイダー』、また『稲村ジェーン』にも通じるような……。
村上春樹の『風の歌を聴け』にも似たようなテイストを匂い感じます。
雲に手が届きそうで届かないもどかしさ。
大きく弾いて消える線香花火のはかなさ。
若い頃の特権ですかね。
でも、その時は切なさが先行して感情を支配していたように思います。
今日は、アルトサックスのレッスン日。
『いつか王子様が』を自分が思うように吹けるようになるのはいつですかね?
ジャズ喫茶を開く頃にはそうありたいものです。
今は、しっとりと木住野佳子のデビュー・アルバム『フェアリー・テール』を聴いています。
どんな思いで『おとぎばなし』というタイトルをつけられたのか興味津々です。
リアルタイムで買ったCDです。
当時は、確か対抗が大西順子だったような……。
どちらも今も好きなアーティストです。

