先日、家内に連れられて、お客様のカフェへ。

jazzの演奏があるとのこと。

 

あまり期待せずに扉を開け、暖簾をくぐって店内へ。

食事をされている方の中に見覚えのある人がいらっしゃいました。

 

コロナが流行る前、加悦の道の駅でドラムをたたいていた方のような気がして、声を掛けます。

Jazz in Tango projectとして丹後地域を中心に活動をされている方でした。

挨拶と名刺交換。

私がアルトサックスを習っていることを伝えると、是非次回はどうぞ、と誘ってくださいました。

メロディーだけでもよいので、と。

 

地域のイベントとしての演奏レベルをはるかに超えた演奏です。

過去には藤井美智さんとも共演されたご様子。

納得です。

私は、彼女のトランペット演奏を1メートルの距離で聴いたことがあります。

あの時は、スウェーデンのテナーマンをゲストに藤井美智さんがフロントを務めておられました。

クインテットの演奏です。

 

『なんちゃって』ではなく『本物』に触れた気がしました。

誰もが知るスタンダードのテーマからはじまり、続いてそれぞれのイマジネーション溢れるアドリブへ。

最後はドラムスと4バース・チェンジを経て再度テーマへと戻ります。

ハード・バップの典型的な演奏スタイル。

 

腕に覚えのある地域の方たちを迎える形でセッションが続きます。

私も、いつかは参加させて頂きたいもの、と家に帰ってから、いつになくアルトサックスを手にしては、おもわず発表会で演奏しようと思っている曲を練習してしまいました。

ホホホ。

感化されやすい単純な私です。

 

今、事務所で流しているのはドナルド・バードの『バード・イン・ハンド』。

つくづく思いますが、この人の演奏は、本当に明るく、華やかで、小手先に頼らない演奏ですね。

聴いているだけで、ハッピーな気持ちにさせてくれます。

相手を務めるバリトンのペッパー・アダムスとの対比がいい味を出しているのかもしれません。

ヘビーなのにキレがある演奏が、トランペットの音色を引き立てています。