立場が上がり、責任も大きくなるにつれ、どうしてもついてまわるのは傲りです。
そんな気持ちはないものの、いつの間にかひょっこり顔を出してしまいます。
今朝、お抱えの電気屋さんとそんな話をしていました。
当時、この地域で年商〇億されている食品製造会社の常務に言われたことを思い出します。
――今では4倍くらいの商売をされています。
商売の基本は三方よしやで!
お前はん、自分のところのことしか考えとらへんか?
と初めの頃はよく言われたものでした。
膝を交えて話すうちに
〇〇さんの言うことはようわかったわ。
そこまでしてもらおうと思ったら、こっちもちゃんとせんといかんがな、なッ!
と同席していた少し私より年上の方をぴしゃりと牽制して下さるようなこともしばしば。
今では何かの折に触れ気にかけて下さいます。
押し付けるのではなく選択肢を与える、そんな考えを持つようになったのは、どうやらそのあたりからかも……。
予報通り、今朝は少し雪混じり。
今、生かされていることに感謝です。
今、アルトサックスで練習している曲、『いつか王子様が』。
簡単そうで奥が深いとつくづく思います。
どんなこともそうでしょうね。
表層的なことに囚われているうちはまだまだです。
本当に大切なことは、本当はいつだって近くにあると思います。
それにしても、ポール・デスモンドの音色はいつ聴いても優しいですね。
決して涼しそうには吹いていないのに……。


