レコードが作品としての香りを放っていた頃。

そうですね、私が中学生や高校生の時分です。

ジャケットや曲順、それにアレンジなど……。

枚挙にいとまがありません。

 

どんなことでも、初めて、という経験は誰でも覚えているもの。

ひとたび思い出せば、胸の奥には褪せつつも熱を孕んだ小さな塊が疼いてみたり、と……。

 

それは、ジューシィ・フルーツの『ジェニーはご機嫌ななめ』というシングル盤です。

LP盤も順次買っていましたね。

中でも『ベンチシート』シリーズはずいぶん楽しませていただきました。

田舎者の私にとって、彼女たちのグループはかなりソフィストケートされた印象でした。

 

ずいぶん待たされて購入したCD。

ようやく手元に届きました。

『ベンチシート』シリーズもエコがテーマになっていたり、と思わずニッコリ。

そこにはあの頃のようなギラギラした発熱は控えめに、それでいて巧みな演奏がびっしりと詰まっています。

過ぎていった暑かった夏を振り返るような感じ。

 

いつまでも続くと信じていたあの頃。

でも、悲しいかな誰だって年を取るものです。

 

久し振りに行ったドッグラン。

オグリキャップは、若い犬にまとわりつかれて少し辛そうです。

今では14歳。

1歳の頃は、装甲車のようにズンズン突き進んでいたのを懐かしく思いつつ家内と見守っていました。

 

ジューシィ・フルーツが歌う『ママがサンタにキッスした』が大好きです。

当時、シングル盤を購入したのを覚えています。

今ではベスト盤に入っているCDを車で聴いています。

来月はクリスマス。

早いものですね。

娘は只今恋愛中。

小さな喧嘩をしては仲直り。

楽しい真っ盛り。

眩い陽射しに包まれて……。

 

もう、ずいぶん前のこと……。