車にエンジンを、と思い、外に出てみると、足元の雪がバリバリと音を立てました。
通勤時の車道では、薄い圧雪の上を走る始末です。
さすがに40キロでないと怖くて走れません。
会社に着けば、また大粒の雪が……。
朝のニュースでは、亀岡あたりが大雪警報とのこと。
京都北部ならともかく、珍しい警報状況です。
いいこととよくないことは、いつだって順にやってくるもの。
ほんの少しバランスが偏ったとしても、最後には均衡は保たれる気がします。
昨日、ちょっと思ったこと。
それは、少しずつでもトライしていけば、確実に成長していく、ということです。
それにしても、やっぱりプロは違いますね。
同じ音符の繫がりでも、まったく同じ吹き方をしません。
何気なく聴いていた曲が、今ではより深く耳に響きます。
中学3年生の頃、ジャズが好きになりました。
高校生になってからは、ジャズのレコードをよく買いました。
学校帰り、宮津にあった唯一のジャズ喫茶『スイング』によく通ったものです。
その頃は、ハードバップがいちばんと思っていました。
でも、今では80年代前後のナベサダの音楽が大のお気に入りです。
あのソニー・ロリンズでさえ、70年代後半あたりから、ずいぶんと風通しのよい演奏に変わっていきました。
リアルタイムで購入した『リール・ライフ』というアルバム。
それに、マイルスの『ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン』。
当時は、ジャケットを矯めつ眇めつ眺めながら、買って失敗したな、なんて思ったものです。
でも、年を追うごとにお気に入りの幅が広がっていきます。
それは、内面的なところで、少しずつゆとりが出てきたからかもしれません。
若い頃、こうでなければ、という偏った思いが、様々なベクトルに対して強かったように思います。
それらが災いとなって、人としての成長を妨げていたのでしょう。
今日も、午後から少しだけ、ファ・ファ・ファッ、と練習しようと思います。
♯2つの『オレンジ・エキスプレス』……、ますます好きになってしまいます。





