江戸時代の商人たちの心意気。
なんとも粋なふるまいに、思わず憧れます。
見栄イコール美学的な感覚が根底に流れているように思え、それはまさしくやせ我慢へと繋がっていきます。
若い頃、よく無い袖を振ったもの。
アパレルの仕事をしつつ、週に2回か3回バイトをしたものです。
オールディーズのライブハウスに1泊2日のツーリング。
それに、そこそこのおしゃれも。
番町に本社を置く会社で営業していた頃、銀座の百貨店のバイヤーに
『どうしたの? 今日はトラッドじゃないね。珍しいじゃない? でも、いいねぇ、それ』
と会った早々、そんなことを言われました。
『たまには3型も着ようかと思いまして……。それにしても、やっぱりわかります?』
『いいよ、それ。どこの?』
『ディオールです』
なんのことはなく、本当は新宿の専門店に吊るしてあった1万9800円の紺のスーツ。
その頃からですかね。
ブランドは自分で作っていくもの、とそんなふうに思うようになったのは……。
人間の意識は不思議なもので、ついつい周囲につられてしまうもの。
ドライブインでも、一人のお客さんが手に取れば、私も! と次々に商品が売れていくとのこと。
亡くなられた吉右衛門さんが演じる長谷川平蔵。
いくつになっても、追いかけていきたい人間像です。
今日は、午後からバイク屋さんが来てくれます。
なかなか乗る機会がない原付を引き取ってもらおうと思います。
誰かのもとで、元気よく走ってもらいたいと願います。
陽射しが出てきて、気分も好調です。
午後からは、毎月恒例のお詣りに行くつもり。
今聴いているのは、楽しさが溢れかえっているドリー・パートンのライブ盤。
こんなふうに歳をとりたいと思っている女性は、案外多いのではないですかね。
本当に素敵な方です。


