今朝は、とてつもなく冷え込みました。
車のドアを開けるなり、バリッ! と音が……。
サクラを蒔いた山手に目を向けては、静かに合掌しました。
横手には、先日植えた紅葉の木。
鮮やかだった葉を湛えていた枝も、今では寒々しい限りに。
一見すると頼りなげで、でも芯はしっかりしているような気がします。
竹久夢二が描く女性のような感じです。
事実は小説より奇なり、とよく聞きますが、どうでしょうかね。
行き過ぎた創作が、好奇心や衝動を助長している節があるような気もします。
多目的トイレでのわいせつ行為、女子高生誘拐殺人、そしていじめの先の暴行事件。
今生きている世界が現実なのか、ひょっとしてリアルな夢の世界なのか。
捉え方だけなのかもしれません。
現実は日々の積み重ねによるものですし、夢は意識の産物でしかありません。
でも、夢を持ち続けることは、曖昧な未来を明確な現実へと加速させる推進力になるはずです。
今日は、珍しく綺麗に晴れ渡っています。
いいことがあるのかもしれません。
事務所では、朝からベートーヴェンのピアノソナタを流しています。
初めて買ったクラシックのレコード。
クラウディオ・アラウの演奏のものです。
気持ちが洗われます。
大人になって買い直したCDには、三大ソナタに加え『テレーゼ』も合わせて収録されています。


