昨日の夕方、午後5時半前くらいです。

 

若い頃から、色の混ざり合うところがとても好きです。

見ているだけで癒されます。

じっとしているようでそうでなく、少しずつ色合いを変えていきます。

 

言った言わない、とギスギスしない間柄。

やっぱりそのあたりに落ち着くものです。

 

昨日は、Uターンしてからの付き合いの車屋さんと話をしていました。

そこの整備のトップの方に可愛がられたものです。

あまご釣りにチヌ釣りを教えてくれたもの。

私は、ジャズのCDをよく焼いて差し上げました。

 

人の振り見て我が振り直せ

 

つくづくそう思いますし、また自分も傲りの芽が出てこないように気をつけてはいるつもり……。

 

――

智に働けば角が立つ

情に棹させば流される

意地を通せば窮屈だ

とかくに、人の世は住みにくい

――

『草枕』の冒頭に出てくる名句です。

人づきあいの難しさを説いたもの。

賢さが前に出ると疎まれ、情が深いと気に流され、自我を主張すれば衝突が増えるもの。

どんなこともバランスですね。

 

事務所の裏側に回り、夕方の景色を見ながら、煙草を深く吸い込む。

ひと息つく優しい時間です。

 

 

バランスと言えば、やっぱりカントリーですかね。

楽曲の中で、声と楽器が絶妙にブレンドされています。

コーヒーにクリーム。

というより、コーヒーにスコッチのような、そんな深みと艶を秘めた大人的風合いです。

少しフォーキーな感じを引きずるナンシー・グリフィスは、私の中ではかなり上位に位置しています。

何年か前のライブ映像を時々DVDで見るのですが、いくつになっても衰えないチャーミングな印象には惚れ惚れします。

神々しいくらいに突き抜けているロレッタ・リンやドリー・パートンも大好きですが……。

久し振りに聴きながら、当時のことをふっと思い出したりしています。

Everything's coming up roses

すべてのことがうまくいきますように!

そんな気持ちでいっぱいです。