昨夜、『ビブリア古書堂の事件手帖』なるものをHULUで見ました。

夏目漱石と太宰治の小説を結ぶ謎。

そして、明かされていく秘密の恋。

 

たまりませんね。

 

私も小説を書きましたが、結局のところ、絹子に恋をした嘉雄のような感じに似ています。

さすがに本物の小説家の作品は格が違います。

そんな当たり前のことを突き付けられたようで、こそばゆい感覚で見ていました。

 

それにしても、黒木華の演技は凄いですね。

彼女の作品はいくつか見たものの、個人的に群を抜いているのは『日日是好日』です。

気持ちの持ちようの変化は、物の見方の深さへと繋がっていきます。

年を追うごとに心が成熟していくさまを見ているような、ふと自分にかぶせてみてはため息や小さくうなってみたり……。

 

あと、両親が海外出張か海外赴任のため、姉と弟の二人暮らしの日常を描いた短いドラマが好きです。

まるで鋭利なナイフで表面をスーッとなぞるような感じで、そこにはリアルな心模様が展開されます。

あるシーンで、なるほど! と思わず頷いたものです。

 

『女には、無意識とか何気ない、なんてものはないものだ、弟よ!』

そんなようなセリフでした。

コワい、コワい!

 

 

『小説を書いてみたい』、とか『小説家になりたい』、なんて思ったのは、大学受験の時の小論文がきっかけでした。

自分の思うような世界に浸れる悦びを感じたものです。

 

欲求はあるものの、どう叶えていくかがわからなかったあの頃。

 

もうずいぶんと経ちました。

 

酸味を帯びた残滓は、今でも微かに匂いを漂わせては胸の中に……。

 

 

社交ダンスの先生に、今年も『こっぺがに』を贈ろうと思っています。

私よりおよそ一回り歳は上なのですが、チャーミングな雰囲気はヘップバーンそのものです。

いつもレッスンが終わると、ビルの上階にある大浴場に向かいます。

ビールが大好きな先生。

カニも大好きとのこと。

先生に習うようになって、ブランクはあるものの3年です。

まだ、ルンバで止まったまま。

レッスンの終わりにはジルバを踊ってもらったり、と。

そんな素敵な笑顔に会えるのを楽しみに、送り状を書いています。

 

心のゆとりは自信の裏返し。

それにはコツコツと努力を積み重ねるしかないですね。

どんなことにも同じことが言えるような気がします。

 

 

コンコード移籍第一弾となったアルバム『サレンダー』。

ジャケットは、これまでにないほどの名は体を表す、というような厚めの作品。

女性としての振り幅の大きさを見せつけられたような感じを、当時思ったものです。

もう、発売されてから10年。

ジェーン・モンハイトは、大好きなジャズシンガーのうちの一人。

彼女独特の声の艶は、様々な表情を見せてくれます。