不意に目にした記事から、ふと昔のことを思い出します。

アパレル時代、20代の頃のこと。

ハリスツイードが流行りました。

百貨店や専門店で、そのラベルをよく見かけたものです。

タグのようなものが、ジャケットやコートの袖、はたまた帽子の脇あたりに軽く四カ所縫い付けてありました。

他にも、どこどこ製のウール、と刺繍してあるタグのようなものもマフラーの端に縫い付けてありました。

 

普通は購入した際に外すものです。

例えばジャケットのセンターベントやサイドベンツのように、お店に陳列されている時は軽く縫い付けてありますが、いざ着る段になれば間違いなく外します。

 

おかしなもので、そうした風潮が何かの拍子で市民権を得ると、その風変わりな光景にぶつかる場面が多くなり驚いたものです。

 

そういう導火線のようなものは、大概の場合、雑誌に掲載された記事やモデルたち。

あと当時多く見受けられたのは、ニューヨークの街を闊歩しているビジネスマンの瞬間だけを切り取った写真等。

 

間違いではないものの、それがすべてではないはず……。

 

どんなことも、それなりのバックボーンがあって現在に至るもの。

実用性に便宜性を上手く取り入れながら進化していきます。

今では、飾りだけになってしまったものもいくつもありますが……。

 

先日、カビ取り剤とクリーナーで綺麗にしたものです。

一見どこのメーカーのモノとは判別しづらいもの。

自分が気に入っていれば、それがいちばん大切なことのように思います。

 

ソフトアタッシェを買い替えようと思い、ブランドを検索してみると、面白い記事に出くわしました。

オロビアンコはダサい、と……。

よく読んでいくと、リボンをつけたままの人が多いとのこと。

なるほど、納得です。

 

陳列されている時と同じ状況で使用するのは、土台無理があるというもの。

ピカピカの新車だって、走るたびに見えない小傷はついていくものです。

 

取引先のメーカーの営業の方に言われたことを思い出します。

サビがあるからこそ、味があっていいんじゃないですかね、と……。

それは、バイクの話ですが……。

 

今ではもう本家イタリアでは操業していないブランド。

比較的歴史も浅いメーカーです。

でも、どういうワケか、私のお気に入りです。

スッキリとしたデザインに惹かれるのかもしれません。

 

ソフトアタッシェは、また今度、どこかで探すことにします。

 

 

スマートと言えば、やっぱりグレン・ミラー楽団ですかね。

『粋』という言葉が、洒脱なアレンジの演奏スタイルに当てはまります。

メロディーラインで言えば、ベースのパートに当たるのかも?

ボ、バッパー、ボ、バッパー、バッパー、バッパ、ババッパパパパパ、とその繰り返しが続きます。

今はひそかに『Little Brown Jug』を練習中です。

次回の発表会には、是非またピアノ伴奏とともにいくつかの楽器と一緒に演奏してみたいもの。

気持ちが明るくなる曲です。