ちょっとしたいいことやいやなことが、そこかしかに重たい空気を停滞させているような……。
ストレスを帯びた大気は、いたる所で軋轢を生じさせ、雨となって人々の心を湿らせます。
私権が加速していき、もはや善悪の壁さえ超えることも。
海水浴場での無謀な操縦によるマリンジェット。
車道を逆走しては、歩道を我がもの顔で疾駆する電動キックボード。
今では社会通念上の常識的は、対処療法的な規制によって保たれている様子。
性善説に基づく考え方の影が薄らいでいるようにさえ思います。
どんな時でも、主観と客観のバランスを考えながら一歩を踏み出したいものです。
映画や漫画に描かれる近未来の世界。
50年先、100年先の世界も、底の部分では変わらないのかもしれません。
大切なのは、自然発生的な『思いやり』なのでしょうね。
心に芽吹くタイミングは、人それぞれでしょうけどね。
渡辺貞夫の『マイ・ディア・ライフ』。
雨が降る日でも、心にさわやかな風を送り込んでくれます。
初めて聴いたのは、もうずいぶん前のこと。

