1930年代から40年代のなかばにかけて、ジャズはダンス音楽として必要不可欠な存在に。

いわゆるスウィングジャズの隆盛です。

でも、各プレイヤーたちは地下へともぐりこみ、新しいムーヴメントを醸成していきます。

それぞれの技量を磨き、アドリブに火花を散らします。

40年代の後半、ビバップの夜明けとなるわけです。

 

どんなことにも通底することですが、欲求と焦燥は立ち止まることを許さないもの。

そして、研鑽と探求は、自分自身を大きく成長させてくれます。

 

50年代以降、ジャズは裾野を広げ、あらゆるジャンルの音楽とクロスオーバーしては様々なスタイルへと変わっていきます。

 

ひとつの側面だけを見ていては、手にするモノも限られてしまいます。

カマキリの眼のようにはいかないものの、時々あたりを見回すのもいいかもしれません。

ふと、そんなことを思いながら、カーリー・サイモンが歌う『I've got you under my skin』を聴いています。

残念ながら私はブルースでゆったりと……。

でも、本当はスローフォックスでゴージャスに。

音楽の魅力も倍増すると思います。