中学生の頃は、正義はひとつだったような気がします。

 

このところ、テレビ等で報道されるさまざまなニュース。

それぞれの立場での正義が存在するのは当然のこと。

 

あとは、自分の立ち位置を確認しては何を信じるか、ということだけを心に留め置きたいものです。

 

少なくとも、自分のレールの上に横たわっている障害物には気をつけて。

 

それぞれのストーリーを載せて、時間だけは進んでいきます。

より鮮やかな背景を通り過ぎていきたいものです。

 

茫洋とした海原に揺蕩う一隻の小舟。

そんなイメージが脳裏に浮かびます。

つい方向感覚を失いがちに……。

でも、今できることをひとつひとつ着実に実行していくことが大切なんだと思います。

 

 

言うのは簡単ですが……。

 

 

活動停止からいくつかのアルバム制作を経て、インパルスにて録音した『オン・インパルス』。

私は、50年代のロリンズが大好きですが、インパルス第一弾となる1965年のこの盤での演奏もお気に入りです。

サイドも味のあるプレイヤーが顔をそろえています。

――古い皮膚を脱ぎ捨て、新たな細胞を獲得する

   でも、今の自分はこれまでの自分があってこそ――

このアルバムには、肩の力を抜いて音楽を心から楽しんでいるような印象を受けます。