今朝は、激しい雨に見舞われています。
今日は、娘が宇治に変える日。
来週からは新しい職場にて仕事をはじめます。
老人ホームをいくつも運営している会社とのこと。
大きなシンクで洗われる野菜のように揉まれながら、栄養士として少しずつ許容度を広げていってほしいものです。
今回の帰省は2週間ほど。
さすがに家内は寂しげです。
電話をしていて思うこと。
それは、50代にして未だ感覚を失っていないという悦びです。
どんなことにも老いが影を落とし、あらゆる感覚を鈍化させていきます。
それはそれで、生きていく過程においては仕方のないことです。
せっかく授かったギフト。
感じることのできる間は、精一杯楽しみたいもの。
味覚や聴覚、視覚や嗅覚、それに触覚も。
熱い思いは熱いうちに。
割烹で提供される料理と同じです。
――ひとりで渚に立って 寄せる波に吐息だけ
早いものね もう日が暮れてきたわ
帰り道がつらい――
そんな歌詞がふと頭をよぎります。
よく聴いたのは、リリースされてから何年も経ってからのこと。
どちらにしても、遠い過去の記憶です。
今では潮騒のようなもの。
曖昧な情熱に胸を焦がしていたあの頃。
今思えば、はしかのような季節でした。

