今朝は、強めの雨がアスファルトを濡らしています。
湿気を多く含んだ独特の匂いが鼻孔に充満してきます。
今朝、いつものように電話で話していて、今回のコロナに関して、妙に腑に落ちることに気づかされます。
それは、いつの間にか自分自身が傲りの渦に呑み込まれていたのかもしれない、ということ。
会社を起こしてからというもの、多少の困難はあっても、どうしようもないほどの苦境に立たされたこともなく、漫然と運営していたように思います。
損益分岐点はつねに頭にあるものの、税理士さんや銀行さんと唸りながらの会話は、これまでは皆無です。
どんなことにも通底することですが、現状に慣れてしまえば必ず緩みは出てくるもの。
それは、至る所に兆しとして表われ、まるで当然のように皮膚を覆ってしまいます。
私のところは、3月が決算です。
今回のことで、昨年度は昨対50%を切る売り上げを初めて経験。
しかも、2度も。
ただ、運良く助けられたのは、持続化給付金と一時支援金。
それと、雇用調整助成金です。
当然、今回の決算書は赤色です。
自分では気をつけてはいるものの、知らないうちに驕りを纏っていたことに、あらためて気づかされます。
今回のコロナの件で、世の中の歪みは一気に表面化。
不公平が横行し、結局は人の厚意が世の中の隙間を埋めていく、という歴史を繰り返すだけ……。
そこには、体裁を気にするあまり、責任感をどこかに置き忘れる市町村役場の職員。
その先には、世論を気にしては右往左往する政府。
強い責任と大きな覚悟のもと、得体の知れない怖さにも負けず、必死で現場を指揮していた福島原発の所長の意気込みを思い出します。
来週には、緊急事態宣言も解除。
それを補うかのように、おそらくはまん延防止等重点措置が敷かれると思います。
これからが正念場。
浮ついたところを消して、しっかりと前を向こうと思います。
来月の4日、アルトサックスのミニ発表会。
それが、目下の楽しみですかね……。
エルヴィスの『ラヴ・ミー・テンダー』。
あとは、スキーター・デイヴィスの『この世の果てまで』。
歌うように吹ければいいな、と思います。
ふと頭に浮かぶのは、エレファントカシマシの『俺たちの明日』。
――さあ、がんばろうぜ!
オマエは 今日も どこかで不器用に
この日々と戦ってることだろう――
元気が出る曲ですね。
大好きです。

