朝、車のエンジンをかけようと、玄関を抜けて外へ。
生暖かい空気に曇り空。
このぶんだと、しばらくすれば雨だな、と思いながら、メダカにえさをやりました。
ある意味、ほんの少し気持ちを反映しているかのようなねずみ色の雲。
昨日は、アルトサックスのレッスンがありました。
いくつものスケールを吹く時に、はじめの低音がすんなりと出ませんでした。
そういう時は、どんな時も同じです。
焦れば焦るほど、メエルシュトレエムの渦に呑み込まれてしまいます。
でも、タララッとするところは思いのほか上手く吹けたので、褒めてもらっては照れ笑いでした。
対象はどうあれ、何かを見つけたり、何かに熱中したりすると、気持ちが花が咲いたように、心はパッと華やぐもの。
レッスンから帰ってきてからというもの、クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子であるランディ・クロフォードのCDをかけながら、カタログをひとしきり眺めていました。
頭を悩ますのは内装です。
黒にするか、赤にするか……。
そんなことを考えるだけでも、暖かい春の風に舞い上げられるように、意識は宙を揺蕩います。
次のカーブが、待ち遠しくなる。
粋なキャッチコピーですね。
まるで、人生そのもの。
何が起こるかわからない、いい意味での高揚感。
思いがけない素敵な出会いのような……。
『Everybody's Somebaody's Fool』
そんなところですかね。
誰もが誰かに夢中になっているのかも……。
誰もが何かに没頭しているのかも……。
オールドファッション的なリズムセクションに、ソウルフルなボーカルに寄り添うテナー。
こんな歌伴にピッタリなのは、やっぱりヒューストン・パーソンですかね。
奥さんが亡くなってからというもの、テイストの似た女性ボーカルの影には彼のテナーを感じます。
ラヴァーン・バトラーのアルバムを、今、事務所で流しています。
5枚くらい持っているCDのうちの1枚です。


