スッキリと晴れてはいるものの、鼻をツンと刺すほどの冷たい空気です。
玄関先のメダカの鉢も、表面に氷が張っていました。
いつもの小さな峠の入り口です。
今日は、アルトサックスのレッスンです。
♭ふたつの『ダニー・ボーイ』。
タタラッとした音符の頭のところを秘かに練習しています。
少しでも自然な感じで、音の繋がりを滑らかに、と……。
どんなものでも同じこと。
最初はぎこちないものの、継続することでいつの間にか身に着くことも……。
真摯に向き合うことで、これまで見過ごしてきたことに気づいたり、と。
それにしても、文春砲とは凄い威力を持っているものですね。
海賊自慢のカロネード砲さえ上回る射程距離と破壊力を備えています。
政界を大きく揺るがすほどの勢いです。
隠蔽を重ねたウォーターゲート事件を彷彿させます。
どんな時も真面目に正直に。
そして、他人に迷惑をかけない。
小を捨てて大に就く。
そういう心持でいたいもの。
いくら砲弾をぶち込まれても、微動だにしない要塞を手に入れられる、というものです。
そう言いつつも、時には甘えたいもの。
休める時にはゆっくりと。
気持ちをほぐし、体調を整えて。
今日の午後、先生の笑顔に会うのが楽しみです。
抑えていた情熱が一気に表へと噴き出したアルバム、『明日なき暴走』。
ハーモニカからはじまる『涙のサンダー・ロード』。
今聴いてもゾクゾクします。
同じくらいの熱量を感じたのは、佐野元春の『ロックンロール・ナイト』。
ドラムが心拍数を徐々に上げていくところあたり。
触れるものすべてを手に入れたくなる。
やがて、それはいくつになっても満たされないことに気づく。
そして、その焦燥は、推進力を生み出すエネルギーへと変わっていく。
10代の半ばに出会った、お気に入りのレコードのうちの1枚です。


