昨日は、久し振りに天気に恵まれた休日でした。

新しくなった前輪のスポーク。

キラキラとしていて、バイクも悦んでくれているように思います。

本当は私がうれしいだけなのですが……。

 

急転、ということに対して、近頃は皮膚感覚がどうやら鈍くなってしまった気が……。

沈黙は金、雄弁は銀。

得てして私たちは、結果を招いた原因を訝しがり、自ら信頼を削り取ってしまうことも……。

その反対に、悦びが湧き水のようにこんこんと溢れてきては、自律神経を麻痺させてしまうことも……。

 

斯く言う私も、過去に思わぬ不可抗力に遭い、苦い思いをしたものです。

 

GB250クラブマンを2時間ほど走らせ、一度帰宅。

そして、次にCB400FOURでつらつらと。

近くにある小さな水族館へ。

閑散とした館内の様子。

緊急事態宣言下ならではの光景なのかもしれません。

 

そして、コーヒーが美味しい喫茶店へと向かいました。

感覚が鈍くなったのですかね、それとも慣れてしまったのでしょうかね。

ひょっとして、ここにも限界効用逓減の法則の深い溝に陥ってしまったのですかね。

アルコールのような豊かな香りと深い味わいが、どうにも薄れてきたように思いました。

もっと、もっと、という気持ちが、安心感を知らぬ間に蝕んでいくのでしょうかね。

 

一抹の寂しさを感じつつ、窓から見える天橋立にしばらく気持ちを委ねます。

 

自分一人の世界ではないので、どこまで行っても思うようにはならないのが現実です。

思考や行動に制限をかけるのは、いつでも固定観念のようなもの。

いつの間にかまとわりついた鎖を引きちぎり、感覚を自由に解き放ちたいと思います。

可能な限りまっすぐに。

 

 

チャック・マンジョーネのアルバムの中で、個人的に上位に位置するのが『Everything for love』です。

聴いている者の気持ちにそっと寄り添うような演奏。

それでいて、単なるイージーリスニングに陥ることなく、所々で意識をすっと奪っていくような感じです。

粋なフレーズをさりげなく披露してくれます。

チャックもまたジャズ・メッセンジャーズの卒業生のひとり。

そう思うと、アート・ブレイキーは、マイルス・デイヴィスとは違うパースペクティヴを持ちつつも、マイルス同様に推進力の絶えない凄い人だと思います。