今朝は、陽射しが心地よく降り注ぎ、気持ちもいくぶん軽やかです。
そろそろ春の足音も、耳をすませば聞こえてくるような予感。
事実を的確に掴めないうちは、いくら分析しても的を射ないのではないですかね。
相関関係と因果関係は似てはいるものの、別の階層に存在するような気がします。
例えるなら、同じマンションに住みつつも、番地の最後のところが違うような……。
専門家の意見についても、決して同一なものではありません。
それは当然なこと。
同じくくりではあっても、視点や感性の違いで、導き出される見解は様々です。
一言にジャズと括ってしまっても、演奏は多種多様です。
同じ曲でも、捉え方やアプローチの違いで、雰囲気はがらりと変わるもの。
音符を紡ぐそれぞれの感覚によって織られたタペストリーの色合いは、画一的な工業製品とは明らかに違います。
ただ、どんなことも、いつの時代でも、一生懸命に取り組んでいらっしゃる方に対しては、心からエールを送りたいもの。
批判や中傷に負けないで前に進んでほしいものです。
だって、あなたにしかできないこともある、と思うから。
痛む喉、どうか踏ん張って!
ダンスミュージックから即興演奏へ。
批判をよそに、市民権を得るまでに地位を得たビ・バップ。
ジャズ・ファンの階層を大きく変えたムーヴメント。
チャーリー・パーカーを誰もが追っていた頃。
渡辺貞夫のこのCDからは、情熱が憧憬を悦びへと昇華させていく息吹を感じられます。
どうにも熱くさせる演奏です。
ジャケットの写真が、なんともアート・ペッパー的に思え、自然に頬が緩みます。

