雪は少ないものの、アスファルトの路面は凍てついたまま。
その上には足元をすくう堅いシャーベット状の氷。
会社の玄関先のタイルまで凍っているようで、思わず長靴が滑りヒヤリとさせられるほど。
一方向からの魚雷の波状攻撃を受ければ、バランスを失って、あの不沈艦でさえ体制を維持できないもの。
手ごわい相手に立ち向かう時ほど、用意周到、準備万端で挑みたいものです。
どこに潜んでいるのかわからない魔の手は、確実にひたひたと背後に迫りつつあります。
笑い話ではありますが、どんな攻撃にも耐えうる盾と、いかなる逆境をも跳ね返す矛が欲しいもの。
それぞれの立場の中で、可能な範囲で精一杯考えて行動していくだけ……。
ただ、あまりにも己の利益ばかりをむさぼることに執着すると、世間の荒波にさらされてしまい、自ずと本性をさらけ出してしまうもの。
でも、これは誰にでも言えること。
ある意味、人間の業のようなもの。
ただ、少しでも清らかでいたい、と願う気持ちが大切な気がします。
それが、人柄に繋がって、さらには魅力へと変わっていくもの。
社交ダンスの先生。
アルトサックスの先生。
書道の先生。
習っているだけに、やっぱり憧れます。
素敵だなって……。
高校生の頃、雑誌メンズクラブを通して知った映画『カサブランカ』。
リックのスタンスに憧れたものです。
イルザがあの曲を弾くようにサムにねだります。
『As Time Goes By』
ピアノの音色が想い出を鮮やかに彩ります。
たまりませんね。
エディ・ヒギンズという火とは、さりげなく品のよさを漂わせるのがうまいなぁ、といつも感心させられます。

