2週間ぶりのアルトサックスのレッスン。
今日は、いつもより少しご機嫌な先生。
理由は、前売りを直に購入。
メールで前売り券の手配をお願いした時、
『頑張りますね、ありがとうございます』、と返信の文字が躍る。
僕にしてみれば、先生が出演されるコンサートには行ってみたいもの。
MALTAともステージに立ったことのある先生。
いつもは、練習曲を吹いてもらってはムービーに撮っているくらい。
それでも、音色の美しさには溜め息が出てしまうほど。
今回は、♯がひとつの『枯葉』を吹いてもらい、それをムービーに収める。
今、スケール練習も♯がみっつと♭がみっつまで。
いちばん吹きたい曲は『オール・オブ・ミー』。
この曲は、♯がみっつだったっけ……。
この本では、練習曲としては『わが恋はここに』と『朝日のようにさわやかに』の2曲しかない。
あとは、テクニック的なことが多く書かれている。
それはそれとして、先生に教えてもらいながら、曲としてはピアノとのデュオのものをやっていければいいな、と思う。
そのあたりを先生に話してみる。
先生は、快く笑顔を返してくれる。
『The Masquerade Is Over 』、これは、どうやら♭がひとつ。
この曲を知ったのは、19歳の頃。
ルー・ドナルドソンのアルバム『ブルース・ウォーク』がきっかけだ。
御茶ノ水にあるディスクユニオンで、輸入盤を買って聴いたのが最初。
確か、1680円だったと記憶している。
今思えば、それでも高かったな、と。
ルー・ドナルドソンのアルト、はキャノンボールよりも鋭利ではないものの、閃光のような煌めきを備えている。
この録音の4年前には、アートブレイキー、クリフォード・ブラウンらとともに盛況を博したバードランドでのライブ録音がある。
鬼気迫る熱量や衝撃はなく、そこには寛いだ空間が広がっている。
そう思うと、たったの4年間で、ずいぶんと演奏スタイルが変わったものだ、と感心させられる。
それだけ、アメリカ、特にニューヨークにおけるジャズメンの底辺の広さを思い知らされる。
今でも大好きなアルバム。
『恋の終わりを軽快に歌うジャズの名演』、と曲のタイトルの上にそんな文章が添えてある。
なるほど、寺尾聡の『ハバナ・エキスプレス』のような冷めやらない情熱は、すでに過去のものになった、ってことなのかもしれない……。
爽やかな風に心が靡く感じ。
清々しさと酸っぱさが、ほどよく入り混じったような後味。




