窓の外に目をやると、青空が広がっています。

昨日の雨の気配はすでになく、陽射しがアスファルトを白く照らしています。

でも、いつ天気が変わるかも知れず、今日も車での通勤です。

 

 

いくら手を伸ばしてみても、決して満たされることのない欲求。

手に入れれば入れるほど感動は薄れ、さらに多くを求めてしまったり……。

限界効用逓減の壁を、必死で乗り越えようともがいていただけなのかもしれません。

そうして知らず知らずのうちにメエルシュトレエムの渦に呑み込まれていたのかも……。

 

 

若い頃の意識の中には、羅針盤や地図さえなく、ただやみくもに先へと急いでいたように思います。

今では、いくつかの保険を携え、決して焦らず、少し余裕があるようにさえ思えるのは、その分老いたからですかね。

 

 

経済の破綻と病気の蔓延は、生命を脅かす最大の恐怖です。

アスピリンとトランキライザーを手元に置いて、過剰な発熱を鎮めていきたいもの。

少しずつ着実に明るい方向へと進むために。

 

 

 

このところ、寝るときに聴いているのが、ダニー・ハサウェイとロバータ・フラックの共演盤です。

若い頃、萩原健太が何かで紹介していたのを覚えています。

萩原健太が進める曲やアルバム、またそのアーティスト自身、私ものめり込んでいきました。

音楽に関して造詣が深いですね。

評論家ですかね。

大好きな人の一人です。

50年代、60年代という時代は、まだまだ人種差別は横行していた時代。

あのマイルスだって、警官に難癖をつけられて血だるまにされたみたいです。

どんな時でも、周りに惑わされずに、いいものはいい、と素直に言える大人でありたいと思います。