どうやら、降り出したみたいです。
この時期の雨は、多分に熱を孕んだまま。
普段なら、気持ちも塞ぎがちに。
昨日のアルトサックスのレッスンは、期待以上の内容でとても嬉しく思いました。
ヤマハのレッスン1の教本が終わったレベルです。
ふたつ高いレ、レ♯、ミ、ファの音を出したことがありませんでした。
この本に掲載されている、スケールの練習がしたくて、さっそく教えていただきます。
はじめはひしゃげたオーネットのような音でしたが、なんとか吹けるようになりました。
先生が、
『もう少し上を意識して。
あ、そうそう、出そう。
出る、出る。
あ~出た、出た!』
そうはしゃぐようにそう言って、そばで応援してくれました。
『先生、出た、出た、って、便秘みたいじゃないですか……』
と二人で大笑い。
あとは、別の本にある『茶色の小瓶』を楽譜通りに先生に吹いてもらって、感覚を覚えます。
4小節目の終わりのところに、
(タラッタ、タラタラみたいなアドリブ的な感じで吹いたりして……)
グレン・ミラーで覚えましたけどね。
できる範囲の復習と予習を、この2週間頑張ろうと思います。
そうそう、昨日は銀行さんが来られ、保証協会のOKがでましたよ、と。
ひとつ安心を手に入れることができました。
少しずつ、いろんなことがいい方向に進んでくれればいいな、と思った一日でした。
高校生の頃です。
グレン・ミラーのレコードを初めて買ったのは……。
『ムーンライト・セレナーデ』や『イン・ザ・ムード』、それに『茶色の小瓶』。
ブラスバンド部に入っていた妹の影響です。
スイングも聴かないとな……。
みたいに、ちょっと粋がっていましたね。
あの頃は、ジャズのレコードを持っているだけでも、ちょっとクールな感じに思われたものです。
『ジャズなんて聴くの?』
なんて、年上の女性に言われて、照れながらうなずいたり……。
そう思うと、大人への扉をくぐるチケットの一枚は、ジャズのレコードだったな、と思います。




