今日も、引き続きの晴天です。

ひとつの雲さえ見当たりません。

バイクでの通勤。

ひんやりとした朝の風が、心地よく身体を通り過ぎていきます。

 

『心の声が心に届かないのなら、もう心から歌わない』

 

なんだか、妙に深いですね。

しばらく、その帯を眺めていました。

 

SIONのアルバムに添えられた文字です。

 

『がんばれ、がんばれ』という曲が好きです。

少し前に、何周年記念かでリリースしたアコースティックな演奏のCD。

 

歳のせいですかね。

心に沁みます。

すべてを赦してくれるような、そんな気にさえなってきます。

 

自分の思いがきちんと伝わらない時、もどかしさが澱となって心にどっしりと横たわります。

でもそれは、結局は自分の驕りのせいなのかもしれません。

 

だって、自分だって100%な人間ではないはず。

そんな当たり前のことに改めて気づいた時、スーッとその澱は浄化され、淀みのない澄んだ色へと変わっていきます。

 

人と分かり合う、ということは、決して妥協しているわけではありません。

カッと火花を散らすような衝突を経て作り出される化合物のようなもの。

発熱を伴う化学反応は、新たな成分へと内容を変えます。

 

それが面倒くさくて、どうにも遠巻きにしては通り過ぎてしまいます。

本当に真剣に向き合わなければいけない相手に対しては、どんな時も厳しさと優しさを持って接していきたいものです。

 

人のせいにしたり、周りのせいにしたり、そんな生き方はやっぱり座りが悪いもの。

 

 

SIONのデビューアルバムですかね。

初めて聴いた時は、面白い人がでてきたものだ、と感心しました。

何十年も前のことです。

私自身も、まだまだ自分は何でもできる、って勘違いの川で、流されまいと必死にもがいていた頃ですかね。