正論めいた批判を耳にすると、時々息苦しさを覚えることがあります。

 

地域の溝掃除。

友達ではないものの、適度な距離間のご近所さん。

住みはじめて、かれこれもうじき20年くらいになります。

 

『みんなでしましょう!』

 

大概は日曜日です。

休めない人もいらっしゃいます。

でも、みんな同じだから、と言って、前日に自分の家の前の溝を掃除していた人を攻撃する人がいます。

『みんなでやるから意味がある』

『その日にできないのなら、出不足金を払ってもらいたい』

 

そんなふうに言っていたその人は、何年も前から、連絡もせずに溝掃除に顔を見せなくなりました。

もちろん、前日に掃除をするわけでも、お金も払わず、です。

環境が変わったのかもしれませんね。

 

気持ちよく、すーっと生きていきたいもの。

 

みんなで取り組む時は、一丸となって思い切り綱を引けばいいと思います。

ただ、個々に対して批判的な注文を付けるのはどうか、とも思います。

どんなことでも同じです。

できる人から見れば、物足らないのかもしれません。

でも、その人なりに一生懸命に綱を握っているのだ、ということを忘れないようにしたいもの。

 

仕事ではないのだから、そこに利益を生む必要はありません。

お互いの距離感と温度差を温かく認め合えればいいな、と思います。

粘ついた感情が残らないように。

 

ストレスが蔓延しています。

ちょっとした気持ちのすれ違いが、のちの大きな火種へと繋がっていく可能性を秘めています。

言葉が足らなかったり、きちんと理解しなかったり、と。

家族に対しては、とかくきつく当たりがちです。

ストレートな言葉や気持ちは、鋭利な刃物のように心をえぐることもあるかも知れません。

 

『私が我慢してるんだから、あなたもそうしなさい、そうするべきです!』

よりも、

『みんなで、頑張りましょう!』

のほうが、温かみを感じます。

 

いろんな意味で、赦すことを覚えていく。

それが、成長の証のような気がします。

いくらかは、丸くなっていたいもの。

でも、何かを追いかける情熱は、いつまでも失いたくはないですね。

 

 

先日、本棚を整理していて、懐かしい雑誌を見つけました。

メンズクラブと別冊のケントブック。

綿谷さんのイラスト。

ちょっと大人への扉をいくつか開いてみては、尽きない興味に突き動かされていたあの頃。

中学生の頃、よく聴いていた宇崎の『横浜MY SOUL TOWN』。

粋でキザな感じがたまらなく好きでした。

オールディーズのライブハウスによく通ったものです。

でも、もう少し色っぽい感じのする『クリフサイド』に行ってみたかったですね。

宇崎の歌詞にもあるのですが、当時はそれが何かさえ知りませんでしたから……。

ちょっと、大人的な感じ。

金子晴美の『スペシャル・メニュー』、なんて、当時の私には弩ストライクでしたね。

サザンの曲をジャズっぽくアレンジしています。

宇崎の『BLOSSOM-35』と『SPECIAL MENU』は、よくターンテーブルに乗せたものです。

これからの季節には、ピッタリだと思います。